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Web Designing 2022年12月号でフロントエンドについて学びました

Web Designing 2022年12月号が、10月18日に発売されました。隔月刊なので今回が12月号になるんですよね。今年ももう終わり……。

今回はWebサイトのアーキテクチャ、特にJavaScriptフレームワーク/ライブラリについて集中的に特集しています。

Webの歴史におけるフロントエンドって?

私は今回もP097からの制作会社さんを対象にした特集を担当いたしました。取材させていただいたのはこちらのみなさまです。

フロントエンド専門の制作会社 株式会社FLATの代表取締役サトウハルミさんと、エンジニアの伊藤さん・佐藤さん。エンジニアの目で見た、Web黎明期からのフロントエンドの歴史と現状をお聞きしました。取材では昔話が盛り上がりすぎて、若いエンジニアの方を置いてけぼりにしてしまいました…すみません。私もその昔、HTMLの本を片手にテキストエディタで”企業ホームページ”を手づくりしたクチでした。今はこんなに変わっているのね…と、お話をうかがいながら現実を実感しました。Web制作のノウハウを持つ企業に対して、業務システムや組み込みシステムの会社からフロントエンド開発の依頼が増えているというお話はとても興味深かったです。

MUUUUU.ORGの管理人で株式会社クオートワークス のムラマツヒデキさん。ギャラリーサイトを長く運営され、デザインの変遷をつぶさに観察していらっしゃるデザイナーの視点から、フロントエンドの現状とデザイナーとしての向き合い方をお聞きしました。デザインももちろんですが、ディレクターとしてお客さまの利益をどう考えるか、という点も大変興味深くお聞きしました。いつもYouTubeの「MUUUUU.TV(ムーテレ)」で話していらっしゃるお席からのオンライン取材だったので、ちょっと生配信独り占め?な気分でした(笑)。

株式会社フォーウッドの代表取締役社長 斉木涼介さん。自らディレクション、開発、デザイン、マーケティング戦略までマルチにこなす多才な社長さんでした。自社サイトを実験場にサーバレス化とマイクロサービス化を実践し、その知見を応用して親会社である株式会社ヤブシタのサイトをリニューアルした事例について詳しくお話をうかがいました。取材時に進行中だった「商品検索システム」の在庫表示機能が先日追加されたようです。ロードマップの描き方も素晴らしいなと思いました。まず一度モダンアーキテクチャを試してみたいとお考えの制作者の方にとっても、参考になるのではないでしょうか。

それと、ぜひご注目いただきたいのがP098・099の「フロントエンドの変遷」イラストです! 全部はお見せできませんが、業界経験の長い方なら「ああ〜」って思っていただけるのではないかと思います。毎回このパートに素敵なイラストを描いていただいている、イラストレーターの高橋未来さんの作品です。今回もとっていいでしょ♪  ここに至る経緯がまた良いので、ぜひ本誌でご覧ください!

Web黎明期からの変化を4つの時代に分け、イラストで表現しました

取材が一番の勉強です

私自身のWeb制作経験は、HTMLとCSSが分離してframesetとtableレイアウトからようやく脱した頃までで、その後はCMSを使って入稿していた程度なので、フロントエンドという概念の理解にまず苦労しました。今年の「CMS特集」や「AWS特集」あたりでモダンアーキテクチャの話がちょいちょい出るようになり、ふんわり理解したあたりで今回の特集となり、足元がおぼつかないながらも取材させていただいた格好です。

事前に本を読んだりWebで調べたりで準備はしているのですが、たとえ言葉として理解しても実感が伴わないので「全部が仮説」みたいな状態なんですよね。でも、実施に現場で携わっていらっしゃる方のお話を聞くと、いろいろなもの、こと、意味がつながり始めて、おぼろげながら全体像が掴めるようになってきました。まだフワフワしてはいますけど。

毎回思いますが、やはり専門の方に直接お話を聞けるのは非常に貴重な学びの機会ですね。今回もたくさん勉強させていただきました。お忙しい中ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

次のサイトリニューアルはモダンアーキテクチャで……とお考えの制作者のみなさま、ぜひ本誌をお手に取ってみてください。楽天マガジンでもお読みいただけます〜。

ヘッダの画像、拡大はこちらで↓

”企業ホームページ”流行初期、会社案内パンフなどを担当しているからという理由で突然制作を命じられた系の担当者でした。サーバ管理は「パソコンに詳しい」という理由で全部任された開発部の主任の人という…多分当時の標準的体制だったと思います

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