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インドの川に向かってく⑧

どーも、pmanです、どもども。

前回までは↓で


宿のお迎えの車、ものすごく古い形のスズキ、エブリィに乗っていよいよ、宿に向かいます。

旅の一泊目に選んだのはニューデリーにあるサンタナという日本人の方が経営してるゲストハウスです。やっぱり、日本語が通じないと不安ですからね。

場所はニューデリーにある、メインバザールという通りにあるそうです。どうやら日本からインドに行く人にとってはかなり有名なところらしいです。

ということは今この車はニューデリーに向かっているわけですな。

10月の日本からインドに来ましてやはり随分と暑いことに気がつきます。湿気が高い感じはしないのですが、人が多い時に感じるモワッとした暑さです。

車の窓全開にして、風を感じながら車は進みます。

空港を出ると結構広めの国道のような道路を走ります。しかし、道路の秩序というものがあまりないような…。何台も横に並んで隙間なく走る車、ちょっと隙間を開けると直ぐに車が突っ込んできます。あ〜、日本にはないこの感じ。危なくみえるけど、きっとそれがこの国のルール、なのかなぁ。クラクションとかすごいけど。

それにしてもいたるところに銃を構えた軍人さん?ぽい人が目立ちます。信号待ちの際、お迎えの方に聞いてみます。「(指を差しながら)アーミー?orポリス?」

「アーミー、アーミー。ポリス、ノーグッド。アーミー、グッド。ホニャララホニャララホニャララ。」

「オー、センキュー。…………。」

えっ軍人さんはいいけど、警察はダメって言ったねぇ。そのあとよく聞き取れなかったけど、警察には気をつけて的な雰囲気だったねぇ。……お国が変われば事情も違いますよね、うん。

途中で、空いてるスペースが駐車スペースだ!と言わんばかりの秩序をあまり感じないガソリンスタンドで給油をしていきます。そしてお迎えの方は知り合いでもいたらしく、何やら話こんでおります。うむ、お国柄。私はいつ出発するのか分からないし、下手に車外に出ると、車にひっかけられそうなので、エブリィの中で小さくなってます。お、そろそろ行く?オーケー、行こう行こう。

やがて道は細くなってきます。先程の国道の半分くらいでしょうか。周りを見渡すと、とてつもないボロ家が寄り添うように立ち並びます。そして、そこには身なりがボロボロの方々が所在なげに立ったり、座ったり、歩いたりしております。

インドといえばカースト制度が有名な国。やはりこういう方々が1番身分の低い人なのか、はたまた何か事情があるのか…。

何気なく、そんな景色をiPhoneで撮ろうとしたら、

「NO.」お迎えの方に止められました。身振りで携帯をとり上げる仕草をします。

「スティール?iPhone?」(iPhoneを盗まれるの?と聞きたい私)

「yes.yes ホニャララ」

どうやら、走っていても、窓開けてカメラとかを構えているとひったくられるから気をつけて。と言ってるらしい。おー、怖い。ですので、ここまで未だに写真がありません。ビビりなんです、私。

だってこの界隈、信号待ちのたんびに物乞いが寄ってきて、手を差し出してくるんです。老人、赤ん坊を連れた女性、手が不自由そうな方、エトセトラエトセトラ、かわるがわる手を差し出してきます。

その度にお迎えの方が「シッシッ、あっちいってろ!」と言わんばかりに対応してくれます。

まぁ、この物乞いの多さはなかなかのカルチャーショック。いや、聞いてはいましたけど、やっぱり自分の目で見て体験すると、また何か不思議な感情が芽生えます。

そしてエブリィの周りはいつのまにか、歩行者、バイク、リクシャー(インドのトゥクトゥクのような形したタクシーみたいな乗り物)自転車に囲まれて大賑わいの道に入ります。うおお、ネオンギラギラ、音がグワングワン。人、人、人。まるで盆踊りの会場のよう。

そんな人だらけの中、クラクションをバンバン鳴らして突っ込んで行きます。こえー。

途中、まだ日本円を換金してなかったので、

「ジャパンマネー、ルピー、チェンジ、オーケー?」

「オーケー、オーケー。」

と連れてかれたのはターバンを巻いたお爺さんが強面でやってる両替所。ガラス戸を開けると六畳ほどのスペースに小さなカウンター。ギロッと睨まれつつ、インドのルピーを手にしました。インドでは両替の時にちょっとくすねる人もいるので気をつけて。と言われてましたが、疲れた頭ではこれが合ってるのかどうかも分かりません。うん、大丈夫、きっと、うん。

そして、いつの間にやら周りは4〜5階建てくらいのビルがひしめきあっております。お迎えの方は突然止まって、ビルとビルの間の細い路地をゆび指します。

「ここを行くと、サンタナがある。」と言ってます。

え?こんな細い路地?まーじーで!?

慌てて重いリュックとギターを持って車を降りると周りは本当に盆踊りのような喧騒です。

ギラギラネオンに目がクラクラしながら、恐る恐るその細い路地に足を踏み入れてみました。

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マジで、こんなんですよ?インド到着後、やっと撮った写真がこれです。もう不安いっぱい。

続く。