神社で気持ちよくお詣りするには


昨年から誕生日旅行を共にする生まれ年月日が同じ友人がいる。
彼女との誕生日旅はバカ楽しい。

前回は二人で伊勢神宮へ旅をし、今回は出雲へ至る島根縁結びの旅だった。
誕生日旅行をシングル卒業旅行にするぞとスローガンを掲げ、二人して大盛り上がり。

そんな旅の前、私はいつもお世話になっている島根出身の美容師さんに旅のことを話しました。
すると、島根に行くのならおすすめの神社があるという。

それは賣布神社。
地元の人が病やできものなど健康面で治したいところがあると行くところなのだという。素晴らしい浄化の力がある神社なのだと。

それを聞いては行くしかないということで、大阪から車で6時間ほどかけて夕方16:45頃到着。

時間がないではないかと、車から転がり出るようにして駆け足で境内へ。

お詣り前に話に聞いていたお清めのお塩とお守りをいただき、浄化の塩が入ったミネラルたっぷりのあたたかいほうじ茶をいただいて、社務所が閉まってしまう前のミッションはこなしたとひと段落。

ようやく落ち着いたので、ゆっくりと本殿で手を合わせ、ご挨拶と自分と周りの人たちの浄化が進みますようにとサポートをお願いしました。

えぇ、わたしはとても良い子なのです。
自分のことを助けてくださいなんてお願いは致しません。

それから境内の中にあるご神木や末社などいくつか同じようにしてお詣りいたしました。

が、途中、とんでもなく落ち着かない気持ちに襲われ、なんだこれはと思って横を見ると、11月だというのに暖かい気候から元気よく飛び回っていたであろうやぶ蚊の被害にあった友人も、ムヒがいるとぼやいているではありませんか。

お詣りできる社はあと2つ。
周りでは神職の方々が、一日の片づけを始めた模様。
急にわいてきた居心地の悪さ。
やぶ蚊による被害。

え?なに?一体何が起きてるの?

友人とこのまま出るかどうかの相談を持ち掛けて、どうしようかと思案していると、私はあっと息をのみました。

ここにお詣りに来た理由を唐突に思い出したのです。

美容師さんから話を聞いたとき、わたしはしっかりとそれなら自分の幼いころからのアトピーの症状について、よくなるように最善を尽くすと宣言し、サポートをお願いしようと思っていたのです。

驚くべきことに、本殿で手を合わせた瞬間にそのことをきれいさっぱり忘れ去っていたのです。

わたしは自分自身について信じられない気持ちを抱えたまま、そのことを友人に話したところ、なんと友人も体の症状でお願いしようかなと思っていたことをすっかり失念していたというのです。

そして、そのまま二人で自分が本来お詣りしようとしていた目的を遂げるために、最後の社で手を合わせると、先ほどまでの居心地の悪さが嘘のように溶けて消え去り、より神社の神様とチャンネルがあったように感じて、言い知れぬ安堵感と満足感の中お詣りを終えました。

わたしは神社が大好きで、行きたいなと感じた神社にお詣りしてきましたが、今回のように明確に感じたのは初めてで、その後の出雲への旅路でも、きちんと意図をしてそれを意識的に通すということをやりました。

すると出雲大社では、シングル卒業のため縁結びのためのお詣りをした時も、神様方と整合するようなすっと一本通るような感覚になりました。

神社にお詣りするときに限らず、自分がやろうとしていることから離れようとしているとき、また自分の元の意図に戻るというのを意識してみると、素敵な経験ができるかもしれません。

旅は日常を移す鏡ですね。


#わたしの旅行記

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