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ベトナムハーティン省のお米の収穫と保存について

ベトナムの中部ハーティン省のお米の収穫から保存までを書き伝えたい。

お米はベトナム人の主食であり、また重要な輸出生産物である。

その中で北部の紅河デルタと南部のメコンデルタで生産の約7割を占めると言われる。

特に私が訪れた外国人就労者のご実家があるベトナムの中部は山が多くて山間地や水田地としては、土地条件の悪いところが多い。ベトナム中部の人たちは生産出来る米の量が限られてしまうため、自らの家族と畜産のために収穫することとなってしまうことが多い。

ご実家のご家族からのヒアリングと私たちの観察からベトナムの中部の農家と水田から収穫したお米の収穫後の機械脱穀直後から保存するまで4つのステップがあると整理出来る。

機械での脱穀の様子


❶脱穀後が肝心

脱穀後は、脱穀時に混入した無機不純物(砂、砂利、石、金属…)や有機不純物(新葉、乾燥葉、わら…)を取り除く必要がありこれを手作業で行う。

❷乾燥させる

収穫したばかりの米べいは湿度が高いので発芽しやすく、カビの生えた酵母から米が臭くなってしまいやすい。

お米が臭くならないようにするには、収穫後48時間以内に、水分を20%に減らすためにお米を乾燥させる必要がある。

お米の水分含有量が13〜14%の場合、2〜3ヶ月間保存でき、湿度が12〜12.5%の場合、3ヶ月間以上保存できる。

◯ 速乾性:明るい日光の下で、摂氏40度までの温度で乾燥させる。挽くことができるようにちょうど良い日差しの2日間または3日間で午前8時、9時ぐらいから午後4時、5時時まで継続的に続けて乾かす。

◯ 長時間乾燥法:自然に任せるため時間がかかるけれど、伝統的な方法で、米が割れにくくなる。米を畝みたいに広げて、1日目的2時間、2日目は的3時間、3日目は4時間で乾かす。
そして、15分ごとに、裏返し、さまざまな方向に向けさせる。
乾燥後、涼しく換気の良い場所に置いておくのが一番良いそうだ。
翌日、適度な水分になるまで米を5時間〜6時間乾燥させることが出来ると良い。

長時間乾燥法と仮に呼んでみた


◯ 人工的な方法:ごく一部の農家ではお米を機械で乾燥させる。いつでももちろん自由にお米を乾燥させることができる。

❸分類する

緑の種米、平な種米、皮がむかれた状態の種米、運搬中に壊れたかけた種米、脱穀、摘採….および害虫の種を取り除く。

ベトナム中部のみなさんはほとんど風力で行う。

風力とは大型扇風機が多い


❹保存

安全な水分レベル、水分割合まで乾燥した後、不純物の除去は、ジャー、サック、バッグなどのツールで適切に保存する。

量が多くない場合は家庭内で、鞄、太鼓、納屋、箱などに保存するが、大量に保管する場合は、保管容器が準備出来ているかによるが、広いスペースを確保した倉庫に保管するようにもする。

以上に整理してみた。ベトナムのハーティン省に限らず、ベトナム中部地域の水田は、毎日、年中、たくさんの自然災害の洪水や台風がやって来る。ベトナム人の誰もが知っている悲壮的な地域でもある。

しかし、昔からこの場所から逃げ出さずに、諦めないで、毎日頑張って勤勉に働き、どこの地域の人たちよりも、逆境の下での水田経験を極めて多く体験して、詳細なノウハウを持っていると言われている。

不屈のベトナム人が、自然災害に負けないで歴史的にも前向きに暮らし続ける純粋さが継承されているご家族や近隣の人たちの働く姿に心を打たれた。

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