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北海道の建設業の外国人就労者の募集について

北海道の建設業の経営者から電話があった。

経営の辛さと一緒に一生懸命に私たちと一緒に支援活動を続けてくれている。

新たな外国人就労者の募集を開始しているが実は1年近く募集、求人が難航している現実がある。

3年前までは目を輝かせて求人への面接候補者が応募してくれていた。しかし、現在はまったく状況が変化してきたと肌で感じている。

歴史的に、特に技能実習制度については、国が充分に予算を取らずに外国人就労者の制度やルールの浸透について民間任せすぎで国民に良く理解してもらうことがなされなかったと考えている。

歴史的にみるとこのダメージが大き過ぎる。

国が制度改革の大きな舵をきり、201711月に実習生の受け入れ期間が3年から5年に延期になり201911月には、外国人就労者の就労期間そのものを10年まで延期、更新できるような特定制度の新設を打ち出し改善することが少しずつ行われるようになった。

この建設業の経営者はもう8年前になるが、初めての技能実習生1期生に対する失敗を私たちと共に経験。

社員教育を見直し、長く勤めてもらえると考えると社員教育に張り合いが出てきた。

実習生の受け入れで、いかに自社の社員教育が不十分だったかに気づいたと話してくれた。

心からの叫びだ。そもそも教えていないこと、伝え方が明確でないことなどいくつもの反省点があった。

しかし、それは日本人であっても同じ。

どんなに日本人が単純で当たり前に思っていることも相手によっては非常識であるということを意識しなくてならない。

職人の多い会社で「技術は盗んで覚えるもの」という社風があった。

外国人就労者受け入れも8年目。

管理職も少しずつ意識が変わり動作や指示の言葉を一覧表にするなど教え方を工夫し始めて6年になる。

5年前、管理職の方から「勉強会をやりたい」という要望があり日曜日に会社に出て勉強会をするようになった。

5年経ってようやく社員の方から前向きの話がありました共に育つという環境が少しずつ動き出した。

2期生は3年を満了して帰国してから、2年延長を希望また戻ってきてくれた。

文化の違いで小さなトラブルもたくさん。

社内の外国人就労者は癖でよく舌打ちをする。

ただの癖だが、日本人は「何か気に入らないことがあったのではないか」とネガティブに受け止め、コミュニケーションの障害になる。

日本人の従業員にもこのような文化風習の違いを説明。当たり前のことだが同じ人間だ。

差別意識をなくし、よりよい環境で働いてもらえるよう共に成長する会社づくりを社内にさらに深めていきたい。

こう話してくれた経営者だ。

東城さん、外国人就労者の募集母国をより賃金が低く国からを基準に変えた方が建設業界の募集にとっては良いのではないか?と相談を受けた。

確かに北海道は寒いし、岡山県の建設業の会社の暴力事件や建設業界自体の日本国内での外国人就労について、応募を控えたい材料が浸透し過ぎてしまった。

しかし、この企業のように共に成長する会社づくりを失敗を重ねながら続けてきている北海道の会社を母国の外国人就労者のご家族や近所やご親戚の人たちにも広くしってほしい。

私は諦めないで現在の外国人就労者たちの母国と同じ国での募集を続けようと答えた。

私たちは弊社内の外国人支援担当社員全員で、口コミで、求人に応募してくれる人、外国人就労希望者を11人探そうと活動を開始した。私自身も母国に出向いて1人でも多くの人に知ってもらう行動を開始した。

共に成長する会社づくりの北海道の建設業企業を1人でも、母国で、ひとりずつの人に知ってもらいたい。

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