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ベトナムゲアン省アインソン県トーソン村のタケノコについて

ベトナムゲーアン省アインソン県トーソン村
(Thọ sơn anh sơn nghệ an)という地域に向かって行くと、様々な場所で新鮮なタケノコを売っている人をよく見かける。

毎年特に、6月から11月に、トーソン村の山岳地帯の村人たちが森に集まり、タケノコを摘んで生計を立て、収入を増やしている。

仕事は簡単に見えるが、実は、それは本当に難しいことだと思う。

トーソン村のある外国人就労者のご家族のお話しによると、早朝、村の女性達が3〜4つのグループに分かれて森に行き、タケノコを採る。

タケノコは高山で育つことが多いので、タケノコを摘む場所にたどり着くには、早朝に歩き、森を1〜2時間渡る必要がある。

森への道は実は険しく、危ない場所がたくさん出てくる。(登山をする方はすぐにピンとくると思う) そう道にも迷いそうになり、難しく、タケノコを見つけて摘む作業はさらに難しい。若いタケノコを見つけるには山道に慣れること、熟練が必要である。



タケノコを取る時間は通常早朝から午後2時までで、毎日30〜60キログラムの新鮮なタケノコを熟練した村人たちなら、現在の価格は8千ドン(日本円で約20円ぐらい)/ 1キログラム当たり の新鮮なタケノコで、女性の村人たちでも、毎日20万ドンから40万ドン(日本円で約1千円から2千円ぐらい)を稼いでいる。

この村人たちにとって、また、タケノコを選ぶ仕事は簡単ではない。竹やぶに入るたびに蚊に噛まれるのもある。

そして、採ったタケノコをきれいな地面に置き、手で樹皮をはがし、白いタケノコをかごに入れる。タケノコの皮をむくと、髪の毛が手にくっつき、手が痛たくなり、タケノコのあぶらもは手足を傷つけて痛くする。



タケノコを採るのは大変だが、トーソン村の人たちは、決して諦めずに、シーズンになると、一生懸命、頑張って山に登り、タケノコ狩りをしている。トーソン村の人たちにとって、森の近くに住むことは、生計を立てるために山や森に頼らなければならない。



だからこそ、来シーズンより多くのタケノコを育てるには、タケノコを取るときに、タケノコが森に成長するために、多かれ少なかれ若いタケノコを残さなければならない。

売られている状態まで手入れされた
トーソン村のタケノコ



たけのこがよく売られているので、トーソン村の人たちの収入が増える。決して華やかさもまったくない美味しいタケノコは、私たちの口に入るまで、地味な生きる知恵のおかげである。

おばあさんが広げて漬物にする前の
トーソン村のタケノコ

アンソンの人たちの生活が良くなる力も並大抵のことではないことを現地で痛感した。

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