見出し画像

ベトナムフート省ハホア県チュエルー村の養豚について

ベトナム北部ハノイから車で北東へ2時間くらいの距離にPHU THO(フート)省HA HOA(ハホア)県 CHUE LUU(チュエルー)という村がある。

チュエルー村出身のある外国人就労者のご家族からお話しをお聴きした。

約10年前、チュエルー村の多くの世帯と同様に、米とトウモロコシの生産に依存していたため、家族生活は苦しく困窮するような状態が続いていた。米もトウモロコシも市場で値段も安過ぎて、あまり売れず、余ることさえあった。

このためなんとかして、収入を上がるため、自分たちで米とトウモロコシでお酒を作るようしてみた。

しかし、米やとうもろこしだけに頼っていてもこれらの収入は限られて先は見えて来ないことを実感していた。そして考えた末にお酒を作るときの残留物が家畜の餌になることに着目して、雌豚(メス豚)の飼育が可能かどうかを両親は話し合い母親は話し合いを初めた。

初めて雌豚はここでは値段が高い。家計は苦しく未経験のため、両親はあえて雌豚を1頭だけを購入して育てることとした。豚を繁殖させると母親の意見でその小豚を売らず、飼育して子豚をそのまま育てることにした。

お酒を作るときの残留物のおかげで、すべての子豚はよく食べ、早く生育出来て、その後、すべて高値で販売することが出来た。

家族の生活は徐々に安定していった。

しかし、貯蓄が出来るほどにはならなかったため、両親はまた話し合い、2012年に豚舎を拡張して雌豚を増やすこととした。そして、選びに選んだ3匹の美しい雌豚を思い切って購入した。

2013年以降、両親の豚舎では常時4匹の雌豚を飼育している。

雌豚は年に2回出産し、1腹あたり平均10頭の子豚を出産する。両親は、すべての子豚を売らないで餌を与え飼育させてから販売することを続けた。

そして、毎年、約8トンの飼育した豚を市場で販売している。
この育成豚とお酒を販売した収入から費用を差し引くと、利益は約3億ドンVD(日本円で約150万円ぐらい)となった。

ご家族からのお話しの中で美味しい豚肉になる育成豚を育てるには、次のようなコツがあるそうだ。

◯豚が小さいとき夫婦で工業用ふすまを与えた。 

◯豚の体重が約20キログラムから販売されるまで、コーンスターチとお酒からの残留物を豚の日常の餌として米ぬかと混ぜ合わせる。 

◯病院にならないように豚舎はいつも清潔に掃除して、出産から1か月に経っている子豚は下痢予防ワクチン接種をする。

貧乏な村から生計を立ててきた両親は、辛い環境を乗り越えて、知恵をしぼり出して、勤勉な毎日を送ってきた。

このご両親と家族のみなさんとの出会い。
ささやかなことに映るかもしれない。

私たちとっては、現実の生活の中で夢や野心を持ち、再起業して、富を得て豊かになりたい強い気持ちがあるベトナム人の勤勉さを肌で強く感じさせられる感謝の出会いとなった。

#ベトナムフート
#チュエルー村
#養豚業
#東城敬貴
#アイアジア
#Aasia
#北海道
#新型コロナウィルス感染予防
#朝日税理士法人帯広事務所
#JsecondJapan
#みんなありがとう
#毎日やりきる
#毎日note
#外国人就労者
#外国人就労者24時間相談支援体制

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?