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インドネシア人との関わり

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外国人就労者の生活支援活動で、インドネシア人に関わることが多くなりました。私もシュアハウスで就労待機期間のインドネシアの青年たちと出会いと重ねて、現地に行ってみる機会も増えてきま…
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記事一覧

インドネシアの独立記念日(Hari Kemerdekaan)

インドネシアを知る㉔【2,374字】 1.インドネシア独立記念日2024年のお祝いの言葉  インドネシアのみなさま、独立記念日を心からお祝い申し上げます。  1945年の独立以来、インドネシアは驚くべき成長と繁栄を遂げてきました。  この記念すべき日に、日本からみなさまの未来がさらに輝かしいものとなるよう、心から祈念いたします。おめでとうございます! 2.インドネシア独立記念日の様子 インドネシアの独立記念日(Hari Kemerdekaan)は毎年8月17日に全国

『天命の輝く水になりたい』インドネシア語翻訳

KU NIKMATI PROSESNYA プロセスを楽しみたいの KU IKUTI ALUR JALANNYA 川の流れに身をまかせて KU SYUKURI APA YANG ADA ありのまますべてを感じて RENCANA TUHAN PASTIKAN INDAH 天命の輝く水になりたい  この先日の土曜日JICA帯広主催の「世界のともだち」のブース出展イベントで翌日の日本語能力試験の送迎と準備が重なりました。  インドネシア🇮🇩メンバーが参加できないことになって

インドネシアを知る㉓農村を変え未来を築く

 インドネシアでは、近年、貧困率が減少傾向にありますが、依然として多くの人々が貧困線以下で生活しています。  特に農村部では貧困が深刻であり、基本的な生活インフラの整備が急務となっています。  2023年時点の貧困率は9.36%ですが、農村部の貧困率はそれ以上に高く、農村部住民の生活環境の改善が求められています。  農村部における貧困の現状と課題について、具体的な理由と数値的な裏付けを基に考えてみます。 1.貧困の現状とその要因、改善 インドネシアの農村部では、低い農

インドネシアを知る㉒SELAMAT HARI RAYA IDUL ADHA(イード・アル=アドハ)

 SELAMAT HARI RAYA IDUL ADHA(イード・アル=アドハ)は、イスラム教における重要な祝日で、犠牲祭とも呼ばれます。  この祝日は、イスラム教徒にとって信仰の重要な柱であるハッジ(巡礼)と密接に関連しており、アラファト山での祈りが終わるとその翌日に祝われます。  その意味においても強い特徴があります。 西暦2024年はイスラム歴で1445年で、西暦の6月17日、今日がその日です。 1.由来と意味 犠牲祭は、イスラム教徒にとって信仰と従順の象徴であ

インドネシアを知る⑳ジャカルタの苦悩から伝統と進歩が出会う街へ①

 インドネシアジャカルタの未来についての懸念として、地盤沈下と洪水リスク、人口過密とスラム化、交通渋滞の恒常化、大気汚染の持続、経済的不安定性、環境問題の未解決、そして社会的不安があります。  ジャカルタは年間10〜20センチメートル沈下しており、洪水リスクが高まっています。人口過密とスラム化が進行する中、治安や衛生環境の悪化が懸念され、交通渋滞も恒常化しています。  大気汚染は健康に悪影響を及ぼし、呼吸器疾患や心血管疾患のリスクが増加しています。  新首都ヌサンタラへ

インドネシアを知る⑲首都移転~新首都「ヌサンタラ」詳細と環境

はじめに インドネシア政府は、ジャカルタからカリマンタン島東部の新しい首都「ヌサンタラ」への移転計画を進めています。  この移転は、気候変動や人口過密、都市機能の再編を目的としています。今日は、移転先の詳細情報と現在の進捗状況に焦点を当てます。 インドネシアの新首都「ヌサンタラ」の詳細と環境 インドネシア政府は、ジャカルタの環境問題と人口過密を解決するために、カリマンタン島東部に新しい首都「ヌサンタラ」を建設する計画を進めています。 どんな場所でどんな環境

インドネシアを知る⑱イスラム教の生活習慣とヒジャブ

私たちの職場の仲間に、昨年6月ひ新しく日本に入国したインドネシア出身の通訳女性メンバーが日本で生活を始めてもうすぐ1年を迎えます。  彼女が身近に来て、イスラム教と「ヒジャブ」への理解を日々勉強しています。  あらためて、私たちが、インドネシアのイスラム教徒の日常生活やルールについての理解を深めていることを紹介したいと思います。 1.イスラム教の生活習慣インドネシアのイスラム教徒は、日常生活の中でさまざまな宗教的習慣を守っています。これらの習慣は、五つの柱と呼ばれる基

インドネシアを知る⑰ジャカルタ首都移転~新首都「ヌサンタラ」建設計画の動向

はじめに 今日は、その後のインドネシアの首都移転に関するインドネシア政府は、ジャカルタから新しい首都「ヌサンタラ」に移転する計画を進めています。  ジャカルタは地盤沈下の危機に瀕しており、気候危機が首都移転の要因となりました1. 新しい都市の建設にかかる費用は約350億ドル(約5兆5000億円)で、2045年の完成を予定しています。  ジャカルタの約40%が海面よりも低い位置に沈んでいるため、新首都への移転は重要な課題となっています。  この首都移転は世界初ではあり

インドネシアを知る⑮「イドゥル・フィトリ」(Eid al-Fitr)「絆を守り心を一つに」

 「イドゥル・フィトリ」(Eid al-Fitr)は、イスラム教の重要な祝祭日の一つで、ラマダン(断食月)が終わることを祝うお祭りです。  2024年のラマダン、インドネシアでは、 3月10日、日曜日夕方に開始、昨日4月9日火曜日夕方に終了だそうです。 「イドゥル・フィトリ」(Eid al-Fitr)は 今年、2024年は、今日4月10日(水)~11日(木)です。  私たちが支援している外国人就労者たちの受け入れ企業の中でも、インドネシア人たちの従業員たちを今日、明日、

インドネシアを知る〜ラマダンの夜に〜心をつなぐ日本から世界を照らす光

 ラマダン月(断食月)の期間が続いています。レバラン(イド・フィトリ、イスラム教の祝日)について書きたいと思います。2024年では、西暦でいつで、どんな宗教的文化でしょうか?  レバラン(イド・フィトリ)は、イスラム教の祝日であり、2024年の日付はを今日は私からはっきりとお伝えできないです。  イド・フィトリは、イスラム教徒がラマダン月(断食月)の終わりを祝うために行われる祭りです。この祭りでは、イスラム教徒が家族や友人と集まり、特別な食事を楽しみ、礼拝を行います。

インドネシアを知る〜ラマダンの夜に〜多様性を味わう共生の食卓へ②

シュアハウスでのインドネシア人との共同生活が続いています。 イスラム教のラマダンの期間に入り、夜の感謝の食事がとても大切なことを感じています。 日本での就労するインドネシア人をはじめとするイスラム教徒は、豚肉の食材やエキスを使わない食料品の流通が進んでいない現状に直面していると思います。 私は、インドネシアからの外国人就労者たちが、日本に来て、リアル店舗での買い物の楽しみも味わってほしいと感じています。 やはり、彼ら彼女らは安心して食料品を入手するためにインターネット

インドネシアを知る〜ラマダンの夜に〜多様性を味わう共生の食卓へ①

シュアハウスでのインドネシア人との共同生活が続いています。 イスラム教のラマダンの期間に入り、日中の食事を控えなければならず、夜の食事の食材の購入を頼まれることに初めてなりました。 改めていかに自分の行動範囲が狭かったを自戒しました。 「 豚肉の食材やエキスなど、、、一切使われていないもので、例えば、日本のラーメンが食べたい」 と涙目に言われて。。。 味噌ラーメンや塩ラーメン、さまざまなスーパーにスープだけでも、ハラル食料品がないか? 探してみました。。。 恥ずか

共生の心で繋ぐラマダンの月 ─ 異文化を尊重し理解を深める一歩を②

 日本でラマダンを過ごすインドネシア人ムスリムを支えるには、日本人自身が理解と寛容さの精神を持つことが重要です。  異文化理解の促進は、共生社会を築く上で不可欠な要素であり、ラマダン期間中のムスリムの宗教的実践への配慮は、その素晴らしい一例となっていると思います。 理解を深める  まず、ラマダンの意義や断食の実践について学ぶことが大切だと思います。  ラマダンが単なる飲食の制限ではなく、精神的な浄化と自己反省の期間であることを理解することが、支援の第一歩となります。

共生の心で繋ぐラマダンの月 ─ 異文化を尊重し、理解を深める一歩を①

私の帯広での生活は、昨年の春頃からシュアハウスでの就労開始を待機するインドネシア人の青年たちと入れ替わりながら、共同生活が続いています。 最近は忙しく職場で仮眠をとることが多くなり一緒に居れないのを心苦しく感じています。 日本の豊かな文化の織り成す社会の中で、インドネシアからの労働者たちは、彼ら独自の信仰と文化を持ち込んでいます。 中でもイスラム教徒にとって、ラマダンの月は特別な意味を持ち、彼らの生活に深く根ざした宗教的な行事となっています。 今週、このラマダンの期間に