Gaia2の仕組み(詳細調査編)

いくらGaia2が優秀だといっても、それだけではゲームを制作することはできません。地形を作ってからがゲーム制作の本番です。
ここでは、地形(ステージ)作成プロジェクトとゲーム制作プロジェクトの分離することを前提にできそうかどうか、Gaia2でできること、できないことを考えてみます。

Gaiaで作成したテレインのエクスポート

Gaiaで作成したテレインは、CTRL+DでコピーしたのちPrefab化すれば、エクスポート(Export Package)することができるようになります。

エクスポートには、テレインをそのまま新規プロジェクトで利用する場合は、テクスチャなどのエクスポートも必要になります。
[エクスポート対象]
1) テレイン
 GaiaTerrain -> Terrain_0_0-YYYYMMDD - HHMMSS
 CTRL+DでコピーしProject下の適当なところにPrefab化してからエクスポートする。
2) 地形テクスチャ
 Assets -> Gaia User Data にある、地形レイヤーファイル、およびそれに使われているテクスチャ(ノーマルマップ等を含む)
3) 木(Tree)オブジェクト
 オブジェクト、マテリアル、テクスチャを含む
4) 草(Details)オブジェクト
 オブジェクト、マテリアル、テクスチャを含む

逆に、Standard Assets下およびEditor ResourcesおよびScriptsはエクスポートファイルから除外してみました。
他にも PWCleanUp2EditorDLL なども除外してみます。

画像1

Editor ResourcesおよびScriptsを除外。

画像2

名前をつけ、エクスポートは問題なく完了しました。

テレインのインポート

新規プロジェクトを作成し、テレインをインポートしてみます。
ついでにUniversal Render Pipelineの設定もしてみます。

1) 色空間(Color Space)を Linearに変更
Menu: Edit -> Project Settings -> Player -> Other Settings -> Color Space を、Gamma から Linear に変更します。 

2) UniversalRPのインストール
Menu: Windw -> Package Manager -> Packages: Unity Registry から、Universal RP をインストール

3) URPの設定ファイルを作成する
Menu: Assets-> Create -> Rendering -> Universal Render Pipline -> Pipline Asset(Forword Renderer) を選ぶと、Project に以下の2つのファイルが作成される。
・UniversalRenderPipelineAsset
・UniversalRenderPipelineAsset_Renderer

4) UniversalRPの登録
Menu: Edit -> Project Settings -> Graphics ->Scriptable Render Pipeline Settings に、先程の UniversalRenderPipelineAsset を定義します。
同様に、Menu: Edit -> Project Settings -> Quality -> Rendering に、UniversalRenderPipelineAsset を定義します。

5) テレインのインポート
先程エクスポートしたテレインをインポートします。

画像7

これで手元に Gaia がなくても、
いつでも Gaia で作ったテレインが見られますね。

※当然ですが、他者とのテレインデータのやりとりは著作権・使用権・禁止事項に注意して行います。

GaiaToolとTerrainの紐付けについて

こんどは別の新規プロジェクトを作成し、Gaiaをインストールしました。
Gaia Managerではテレイン作成をとばして Gaia Toolsを作ってみました。そして先程エクスポートしたテレインをインポートし、Gaia Toolsを動かして、挙動をみてみます。

1) Stamperの動き
Stamperを選ぶと、テレインにスタンプを押すモードになる。まだ1回もスタンプしていないので、Spawm Biomeはグレーアウトされています。

画像4

この状態で[Stamp]すると、インポートしたテレインにスタンプが追加されました。つまり、Gaia内で作成したテレインでなくとも、いつでもスタンプできるということになりそうです。

画像5

効果がわかりやすいように、
インポートしたテレインをずらして配置してみました。

今度はSpawn Biomeが押せるようになりましたので、押してみましょう

画像6

無事木と草がSpawnしました。ただし、Stamperの領域内のみ。

画像8

以上のことより、Gaia2の Stamper と Spawner は、インポートしたテレインにも作用するようです。ただし、その効果範囲はStamperの領域内のみとなるようです。

追って、Spawner とテレインの関係の追加調査をします。
・Spawnerとテレインの地形レイヤーが異なる場合、どうなるか
・RAM2019の河川はどう扱われるか
・なにか特別の制限はないか。



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