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Bassから見たミュージカル

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誰得連載。ミュージカルでベースを弾いてきた私の、完全主観によるベータベース。再演などあればトラ探しの参考にしたい(私が)。
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2021年12月の記事一覧

蜘蛛女のキス / Kiss of the Spider Woman

【使用楽器】
・コントラバス

『シカゴ』のジョン・カンダー作曲。基本的にクラシックのコントラバス。微妙にラテンっぽい曲が出てくるので、数曲しっかりウッドベースな曲もあり。調号多めで盛り上がる曲も多く、個人的には『オペラ座の怪人』に次ぐ消費カロリー。

クラシック ★★★
ポップス  ★★

ジェイミー / EVERYBODY'S TALIKING ABOUT JAMIE

【使用楽器】
・エレキベース(ピックあり)
・シンセベース(日本版ではエレキベース)

全編クリックあり。全曲ポップチューン。オクターバー(8vbを足す)の指定あり。Eより下が出てきたが、オクターバー(原音出さずに8vbのみ)で対応。結構な芝居間。バンドの人がノリノリでやったらいいと思う!

ポップス ★★★

アナと雪の女王 / Frozen

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

皆さんご存知ディズニー映画のミュージカル版。プロジェクションマッピングとタイミングを合わせる必要があるためほぼ全曲クリックあり。なのでその分ウィキッドよりは楽できる部分もあるが、ほぼ同じ難易度。コントラバス、エレキベース両方上手でないと…という内容。私が選んだ最高の布陣で絶賛公演中。(2021年末現在)

クラシック ★★★
ポップス  ★★★

きみはいい人、チャーリー・ブラウン / You're a Good Man, Charlie Brown

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース
・カズー
・テナーリコーダー

凄い持ち替え!この演目は他の人も持ち替え大変なのです。原作はPEANUTS(スヌーピー)で、初演は67年。その後、ビッグフィッシュ、アダムスファミリーのアンドリュー・リッパが追加曲を書いてる。
1幕の最後の方にクラシック曲のパロディメドレーみたいなやつがあり、バンドの人がこれやるのは大変…でもリッパの追加曲はしっかりバン

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ホイッスルダウンザウィンド / Whitsle Down The Wind

【使用楽器】
・エレキベース

このシリーズはこの演目みたいなことがあるから書いてると言っても過言ではない。ロイド=ウェーバーのあまり上演されない作品。ベースパートはエレキベースのみ。コントラバスは全てキーボードが担当するので、ストリングス隊で大盛り上がりする瞬間にお休みになる。エレキベースとはいえアンサンブルの内容はクラシック的合わせ方なので、バンドの人より、クラシックの人がやった方がいい。コロ

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シャボン玉とんだ宇宙まで飛んだ

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

音楽座で作られたミュージカルの東宝版に参加。ハートフル音楽。実は芝居間が超長くて、演奏的には空き時間が多い。

クラシック ★
ポップス  ★★

ピピン / Pippin

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース(スラップ、ピックあり)

個人的激苦手作品。全然上手く弾けん!ピックが苦手なモノで…オクターバーとディストーションの指定あり。作曲は『ウィキッド』のスティーヴン・シュワルツ。多分これはコントラバスの場面を犠牲にしても、エレキの方を重視した人選がいいんじゃないかと。エレキばっかり印象に残ってコントラバスがどんなだったか覚えてない。。

クラシック ★★★

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ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812 / 略

【使用楽器】
・コントラバス

トルストイの『戦争と平和』のミュージカル版。チラシにはEDMって書いてあったけど、ベースパートはコントラバスのみ。ロシア風味。楽譜がどうこうというよりステージが面白い。客席まで舞台が迫り出し、舞台にも客席があり、その中にオケが点々としてるという。役者がオーディエンスに絡んだり、オケメンバーも衣装付き。芝居の間が最後のワンシーンだけで、あとは全部音楽と歌。ト書きも歌う

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キャッツ / CATS

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース(一応五弦)

ロイド=ウェーバー作曲。ずーっと昔からオケは録音でやってて、何十年ぶりかでまた録音してしまったので、日本で生演奏する機会はほんとにないんじゃないか。シンセサウンドは時代を感じるが、やたらと現代曲風な和音、音列なので、結構弾きにくい。『メモリー』とかコンサートピースはそんな事ないのだけども。とにかくキーボードが大変そうだった。

クラシック

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生きる

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

黒澤明の同名映画のミュージカル版。コントラバスもエレキベースも同じくらい。特に変に難しい場面も無く、王道的ミュージカルのベース。両方できるってのがまず人選難しいんだけど。1幕ラストとかはクラシック出来る人が弾きたいところ。

クラシック ★★
ポップス  ★★★

シークレットガーデン / The Secret Garden

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

『秘密の花園』のミュージカル版。ほぼコントラバスで数曲エレキベース。アイリッシュ風味でティンホイッスルが大活躍、そしてインド。いや音楽面でインドは関係なかったか…子役も大活躍。例によって木村あて書きハイポジション有。

クラシック ★★★
ポップス  ★ ★

マディソン郡の橋 / The Bridges of Madison County

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

同名映画のミュージカル版。ジェイソン・ロバート・ブラウン作曲。
後ほど追記予定

クラシック ★★★
ポップス  ★★★

ノートルダムの鐘 / The Hunchback of Notre Dame

【使用楽器】
・コントラバス(五弦)

同名ディズニー映画のミュージカル版。アラン・メンケン作曲。ベース的に特に必要なポップス的要素はほぼ無く、全編クラシックのコントラバス。Low D必須。こちらもレコーディングしてしまったので今後の生演奏は無さそう。好きな曲多数。舞台見てないのでいつか見たい。

クラシック ★★★

アラジン / Aladdin

【使用楽器】
・コントラバス
・エレキベース

あまりにも有名なディズニー映画のミュージカル版。ほとんどコントラバスで数曲エレキベース。レコーディングしてしまったので今後生演奏することは無いかも…『フレンドライクミー』の中にある、忙しい人の為のアラン・メンケンメドレーのセルフパロディに笑う。

クラシック ★★★
ポップス  ★★★