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なんてことない 日記 - 隠れ蒲公英教徒

私があの歌を初めて聴いたのが、KBS京都で放映されていた『J-ROCK ARTIST COUNT DOWN 50』でした。

その歌はMVで流されていて一部を除き 全編モノクロで撮られていました ― それは少年の一夏の冒険を描いており、やさぐれた街で危うい目に遭いつつ 見た目は少しおっかないけれど根は優しい3人のお兄さんやお姉さんに助けられ 最後には海に辿り着くという短編映画のような趣でした。

MVもそうでしたが、歌詞とメロディが両方とも透明感溢れる美しさであのMVに出てた見た目がおっかなくも優しいお兄さんのナイーブな少年のような歌声にいっぺんで虜になり慌ててTSUTAYAのセルCDコーナーに駆け込んだことを昨日の事のように覚えています。

タイトルは『ダンデライオン』、BLANKEY JET CITYの13枚目のシングルでした。

私は『ダンデライオン』をキッカケにブランキーのCDを色々漁って、それこそJ-ROCK magazine や ROCKIN' ON JAPAN などを読んで学んでいくのですが、

" え、『ダンデライオン』は古参のファンの皆々様 及び 御本人たちにも忌み嫌われている曲なの !? あんなにいい曲なのに? 🤯 "


結構 ショックでしたが、私一人が否!と 騒ぐのもおかしいのでロックが好きな友達の前では「ミーハーやけど『赤いタンバリン』がむっちゃ好っきゃねん 🥰 」と一端なことを言い、ブランキーを知らない友達の前ではカラオケのオハコとして『ダンデライオン』を心置きなく歌う 隠れ切支丹ならぬ隠れ蒲公英教徒の日々… なかなかヘタレで卑屈、孤独の青春でした。

『ダンデライオン』が大好きで、(今も当然好きで)歌詞もしっかり覚え込んでいたので長女が赤ちゃん〜未就園児の頃 子守唄としてよく歌っていました。本人はまるで覚えてないけども。

あの頃 同時に覚えようとしていた、第二外国語のドイツ語は1ミクロンも覚えられなくて むしろ単位を落としたけど 『ダンデライオン』は今でもしっかり覚えているので何故あの情熱をドイツ語にも向けられなかったのか悔やまれます。なんつてー。



そんな思い出の『ダンデライオン』、今日 たまたまYahoo!記事(元はねとらぼ)でこんなものを見つけました。


わーっ、『ダンデライオン』は何位かしら?


… 現時点で3位 !? キャーー 🤩

3位を死守すべく私も投票しました、あの頃の卑屈な18歳の私にこの情報を教えてあげたい…

今日ですべてがむくわれる 今日ですべてが始まるさ

春夏秋冬 / 泉谷しげる


YouTubeで今改めて『ダンデライオン』のMV コメント欄を見ていても「最高」「大好き」のポジティブコメントが多くてコソコソしやんでもよかったんや、と とても嬉しくなりました。名曲は名曲ですもの。

少しずつではありますが、秘密にしていた「好き」を言える世の中になってきているような気がします。令和ってええなァ、目指せ もっともっとダイバーシティ!私は今日を持って隠れ蒲公英教徒を卒業し、これからは蒲公英教徒にステップアップすることをここに宣言します。

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