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アイマス最高

 前回書いたものから少し時間が経った。週一回のペースで更新しようと思っていたが、その思惑も早々に打ち破られてしまった。
 この度は日記のようなものも書こうと思う。
 こうなると本来であれば個人の机上の日記帳から逸脱する必要のない日記をわざわざネット上にさらす意味は何だという疑問が湧いてくるが、それはおそらく例え日記といえど創作と言えるような行為を一つでも行い、それを少ない人数でも他人の目に触れさせるようなことをすることで非生産的だった一日に多少の意味を持たせたいという人間の卑しい考えなのではないかと私個人は思う。
 入浴中の20分で考えた屁理屈ゆえにその脆弱性には目を瞑っていただきたい。

 九日は朝から新幹線に乗り愛知に向かった。目的は大きく二つ。
 一つは高校時代からのファンである森博嗣の出身地を訪ねるという、今風に言えば聖地巡礼にあたる行為。犀川先生の好きな名古屋のローカルチェーンを訪ねたりなどした。
そして二つ目の目的。こちらの方がメインの目的だったが、それは『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!!』 に行くというもの。
 以前の『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 燿城夜祭 -かがやきよまつり-』はチケット争奪戦に敗れ参加できなかったが、今回は最初の抽選でなんとか初日のチケットを獲得し、現地に行くことができた。

 初の名古屋にテンションが上がってしまい、柄にもなく写真を大量に撮ったりした。ベタなナナちゃん人形なんかも撮ったりして「所詮俺も大衆の中の一人なんだな」と思ったりした。

 事前に調べたところによるとライブ会場である愛知国際展示場は名古屋駅からそこそこ距離があり、名古屋初心者の私には簡単にはたどり着けないと思い名鉄観光の送迎バスを利用した。乗る前からバスセンターはプロデューサーだらけで思わず笑いが出る。バスに乗れば名鉄観光の方とアイマス側の人たちが協議を重ねた結果選んだ10曲が流れ始める。周りのプロデューサーの中には既にコールをする者もおり、皆気合は十分といった感じ。

 1時間半ほどで会場に着くと時刻は3時過ぎ。開演までには時間があったので中部国際空港内にあるセントレアにグッズを買いに行く。行って初めて知ったが中にはおそらく本物の飛行機が展示されており、それを見ながら食事などを楽しめるようだ。

 無事グッズを購入すると、いよいよ会場へ。私の席はEブロックで一番後ろであったが私自身が多少上背のある方なので周りが立っていても肉眼でもステージ上を視認することがなんとかできた。まあ、動きが見える程度で表情がわかるなんていうことはなく、そのへんは専らステージ横に設置されたモニターで見ていた。

 セトリなどは私自身が詳しく覚えていないため順番などには詳しくは触れない。今回は全体的に曲がロック調にアレンジされており、特に『きゅん・きゅん・まっくす』の変わりようはすごかった。変わりすぎて最初の15秒ぐらいは何の曲かおそらく誰もわかっていなかったのではないかと思う。他にも『EVIL LIVE』や『純情Midnight伝説』などロック調に向いた曲も多く非常にロックを感じるライブであった。
 
 そして特に皆が驚きどよめきすら起こったのはアンコール前の最後の曲だ。ここは慣例として全体曲の何かが来るだろうと予測していた。デレステを知らない方のために説明しておくとゲーム内のアイドルはキュート、クール、パッションに分けられておりゲーム内の楽曲も彼女らのタイプに合ったタイプに分けられており、それら3種類の曲の他に全体曲という3つのタイプを併せ持ったような曲も存在しているのだ。ライブの最後は出演者全員が歌うということもありこの全体曲から選ばれるということが通例なのだ。
 しかしここで選ばれたのはクール属性の多田李衣菜のソロ曲の『Twilight Sky』だった。確かにロックアイドルの曲ではあるがまさかここで来るとは誰も思っていなかっただろう。私の隣の見知らぬ客は「ついにみんなに歌われるようになったのか……」と感嘆の声を漏らしていた。それほどまでに驚くべきことだったのだ。
 そしてアンコール後の最後が初日の最後、つまり明日のライブもある日ということもあり、『明日また会えるよね』だった。この選曲にもまた驚いてしまい、思わず「にくいね~」と声が出た。

 ここからは私の勝手な考えなのだが今回のライブのMVP(別に競技ではないのだが)は望月聖役の原涼子さんだと思う。彼女はこのライブが初めての参加ということもあり大いに緊張していただろうと想像に難くないが、『この空の下』で声を聞いた時は歌唱力の高さに聞きほれてしまった。このような場で歌唱力などと言うのも無粋な気はするが、彼女の歌唱力はとにかくすごかった。これからは望月聖を推そうと心に決めた瞬間だった。

 さて全ての曲が終わると業務連絡という名のお知らせの時間だ。これは2日間あるライブで内容は違えど両日あるものなのだが、傾向として初日のお知らせは2日目に比べて言葉は悪くなるが少々重大性に劣ることが多い。そう思って聞いていると佐城雪美担当の私に衝撃の事実が飛び込んできた。
 なんと彼女についにソロ曲ができたということなのだ。これには私は涙を流しかけた。そもそも私はこの佐城雪美を目的にアイマスを始めたのだが、そんな彼女についにソロ曲が……、と思うと親心から泣きかけてしまった。

 そんなわけで私の初めてのライブ参加は大興奮の内に終わった。現地に行くというのは生で聞くということやその場の空気感を感じるということでやはりいいものだが、そもそもライブ自体がいいのだ。その良さが配信だから劣るということも全くないだろう。これからは配信でも参加しようと決意した。

 そしてやはりアイマスは最高だ。

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