【独学】倒産法使用教材

1 はじめに

 筆者の倒産法の成績は61.86点で、だいたい上位13%ぐらいです。
 ずば抜けて良い成績ではありませんが、在学受験で選択科目にかけられる時間が短かかったわりにはよく頑張った方だと思っています()
 なお、【独学】と銘打っていますが、LSの授業は受けています。

2 基本書

 入門書という位置付けながら、コラムではわりと高度な内容にも触れられており、司法試験に必要な情報はほとんどまとめられています。
 358頁ありますが、図表が多く、思っているより分量は多くありません。
 章立ては、第1編「倒産法-総論」、第2編「破産法」、第3編「民事再生法」、第4編「個人の破産・個人再生」となっており、最後に「補講」として「会社更生・特別清算・私的整理」がまとめられています。補講は12頁ほどしかないので、司法試験の出題範囲である破産法・民事再生法が内容のほとんどを占めています。
 個人的に、ですます調である点は気に入りませんでした。

3 判例集

 近年、倒産法の出題趣旨・採点実感等には引用する判例に百選番号が記載されるようになっていることからもわかる通り、倒産法は、百選の重要度が高い科目です。
 解説まで踏まえて回答することを求めらている年度もあり、百選を使用しないのはリスクだと思います。
(予備校の中には「この講義があれば百選不要!」と謳うものもありますが、解説まで講義に落とし込めているとは思えないので、あまり信用できないと思っています…)

4 過去問集

 後半の過去問と再現答案のみ使用しました。
 古い年度の再現答案は質が悪いように感じたので、かなり遡って過去問を検討する余裕がある方は、最初から予備校の過去問講義を購入することをおすすめします。
 H23〜R1(H27を除く)は、小松法律特許事務所がHPで良質な参考答案を公開してくれています。

5 辞書

 いろいろな本を参照しましたが、倒産法の文献は実務的すぎるものが多く、受験生が気になる理論面については、破産法は条解、再生法は新注釈が最も詳細に説明してくれていました。
 ただし、新注釈民事再生法は、債権法改正に対応していません。

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