見出し画像

お金のロードマップ66話 夢と金vol.2 お金オンチを量産するな!今こそお金について学ぶとき

前回のまとめですが、
①努力は今日から前倒しする
②貯金、投資、借金の中で借金をうまく使う
③お金の勉強をしなければ子どもも同様に貧乏になる
医者の子どもは医者を目指し、公務員の子どもは公務員を目指し、漁師の子どもは漁師になったりと子どもが1番最初に触れる職業は親の仕事でそれが当たり前だと思います。それと同じようにお金持ちの子どもはお金持ちであることが当たり前になり、お金に困っている家庭の子どもはそのような価値観を持って、育つためお金がない状態が当たり前になってしまい、それから抜け出す術を学ぼうとしません。
だからこそ、親の状態が子どもにも受け継がれる可能性が高いため、子どもがお金に困ってしまった場合、その責任は親にあるもいっても過言ではありません。

行き着く先

日本の自殺率は先進国の中でもトップ、その理由は健康について、経済的な理由があげられ、犯罪の動機も生活の困窮が上位となっている。これは『お金に困っている』ということです。このような結果が出ているのに、日本人はお金の話をしたがらない。むしろお金の話をしようものなら怪訝そうな顔をされます。自分が持っている知識以上のことを言われると『わからないから怖い』『理解できないからやらない』と逃げ腰になります。
これは学校や家庭でお金の勉強をしてこなかったのが原因です。まず学校の先生はお金について教えることはできません。科目がないからではなく知識がないからです。では、あとは家庭でお金について学ぶしかありません。しかし、家庭内においてもお金の話をすることはまるでタブーかなのような扱いを受けて、お金の話なんてもってのほか、恥ずかしい、というようなことを言われます。
しかし、考えてみてください。
お金がなくて、自殺したり、犯罪を犯すほうがよっぽどいけないことです。
だからこそ、自分の子どもたちがその道を行かないように親が責任を持って、お金について学ぶべきです。
知識不足では何も守ることはできません。
無知は何も生み出しません。

事故から学ぶ

知床観光船沈没事故はなぜ起きたのか?
西野さんはこれはヒューマンエラーではなく、システムエラーであると述べています。『原因』はある状態や変化を引き起こす〝もと〝となるものだということです。なぜ事故が起きたのかと、原因について『なぜ』を繰り返しているうちにたどり着くのは『お金がなかったから』だということが判明します。
コロナの流行により打撃をつけた会社はクラウドファンディングを始めました。返礼品は『オリジナルTシャツ』。西野さんはこの時点で破綻していたと言います。
クラウドファンディングの知識がなかったことが資金を集めることができなかった原因であると。ニーズがないものを作ったり経費をかけたりとしているとそこにお金をかけている人の元にお金は集まってきません。大切なのはお金をうまく使うことです。お金について真剣に考えている姿が見えないと人は応援してくれません。クラウドファンディングについてもよくも知らないのに非難する人は無知が爆発しています。無知が爆発しているってすごい表現ですよね。しかし、もしかしたらあたなの周りにいる人は無知ばかりでその集団にいることで、そこで無知の爆発が起こっているかもしれませんね。

高価格帯の現実

イベントの座席や飛行機の座席がなぜランクによって価格が異なるのかご存知でしょうか。
西野さんの考え方はとても勉強になるためご紹介します。
イベントを実施するさいに、S席、A席、B席などとランクづけされおり、例えばS席が3万円、A席が1万円、B席が5千円としましょう。
ステージに近いからという付加価値がついているから高いのでしょうか。それもありますが、全ての席が例えば1万5千円だとすればどうでしょうか。誰もが買いたいとは思わないでしょう。お金がそんなにないけど、行きたいという層にも届けるために高価格帯の座席をつくることにより、B席を5千円と低料金で提供できるわけです。
飛行機も同様で、ファーストクラスやビジネスクラスなどの高価格帯がなければエコノミークラスなどの比較的安い料金が成り立たないわけです。全席エコノミークラス料金で設定した場合、通常の料金よりも値上がりする計算となっています。
高価格帯商品に対し、クレームをつけるマイノリティな人たちはその価格しか見ていないため、真実がわからない人たちなのです。物事を表面しか見れない人と多角的に物事を見る人では見ている景色が段違いということです。
結論として『高価格帯をなくしてしまうとお金に余裕がないから人たちからお金をとる世界』が待っています。政府は低所得世帯や非課税世帯に対して給付金を支給する制度を打ち出していますが、このような一過性のお金ばらまきをしたところで増税などを検討していて、そのうち消費税もあがるでしょう。世代間の不平等なくすという制度が結局お金がないところからもお金をとっているというトンチになっています。
何かをするとき自分のステージで考えるのではなく、相手に合わせ自分が目線を下げないとそこに血は通っていませんね。

まとめ

①知識不足は貧困を加速させる
②原因のもとは最終的にお金であることが多い
③低料金を提供するためには高価格帯が必要である

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?