記憶のアルバム

寝つきが良くなくて
目を瞑ると
何やら古い古い記憶が脳内に蘇ってきます。

全く意図していないのに、
現れます。

昨夜は、祖父母の家
鮮明に脳裏に現れてきて
あまりに懐かしく
余計に寝付けなくなってしまいました。

私が6歳頃の祖父母の家の
あらゆる場所
なぜか人は登場しないのですが‥‥

コツがいる重い引き戸とガタゴトする音
畳の端が一部浮いていて
歩く時に踏んでも固く浮いたままだったことや
ビーズの暖簾をあけた時の手触り
廊下を歩くと靴下が滑る感触
居間にしていた部屋は
おばあちゃんの優しい匂い
こたつの天板の柄
Nationalのテレビ
その上に並んでいた小さなコケシやお人形
黒電話にカバーをつけたら、
受話器カバー？が邪魔して切ったつもりの電話が繋がっていたり。

最近は物忘れが多くて困ったものだと苦笑いしている日々なのに、
昔のことは感心するほど出てきます。
誰にも見せることができない
自分だけのアルバムです。

以前にも
こんな風に記憶がどんどん出てくる時期があったのを思い出し
閉じたブログからこれを見つけました。

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2016年01月07日

最近の自分について考えてみる。

特筆すべきは、
日々、何かしら過去の記憶が蘇っている。

過去の記憶というと、何やら特別な感情がありそうだけど、
感情ではなく、風景やとても小さなこと。

それが、ここ1ヶ月ほどで、年齢も上がってきている。
言い方が変だな。笑

以前は、４歳くらいまで住んでいた家の記憶。
今はそのあと引っ越した家の記憶。
５歳〜１２歳の頃に住んでいた家。

玄関のドアノブや廊下の絨毯の色合い、
絨毯の端のほつれや、庭のブロック塀の湿り方‥‥天井や襖、きりがなく出てくる。

自分で感心するほど、こんなにも覚えているものなのかと思う。
匂いや臭いも覚えている。
台所のテーブルにいつも置きっ放しにしてあったもの。
庭の木や花や訳のわからない雑草みたいなものも、鮮明に思い出せる。
犬小屋や犬小屋の中も。物置の中も。
台所も両親の寝室も居間も。
におい付きで覚えているらしい。

思い出そうとしていないのに、
不意に思い出してる。

そのまま年齢が上がってきて、
現在と合致したらどうなるのだろう。

そこで受け入れ完了なのか？？
いや、受け入れてると思うし、許してないものも無いと思うんだけど‥‥。

面白いのは、現在の自分の等身大で過去が見えていること。
子供の頃は広いと思っていた庭なのに、
記憶を辿ると、そこまで広くないし、
家の廊下も『こんなに狭かったんだ‥‥』と感じる。
その場で眺めているよう。
それって、今の私が見ている意識だと思う。
どうなっているんだろう？？

次に、

年末があったからか、身近で宝クジの話がよく出る。笑

私は買っていないのだけど、
会話しながら、もし当たったら私はどうするのかなーと考えても‥‥きっと寄付とか社会貢献になるなーと思った。
もちろん、具体的にわからないけど。

旦那に聞いたら、住宅ローンの残りと教育費だけあれば、別にいらないなぁ〜と言っていた。笑

そう、幸せなんだよね。
お金では買えないものを贅沢な程持っていることを知っている。
持っているという言い方も変だけど、
要するに幸せなんだ。

困ったなー、今月もピンチだーとか、
毎日うるさいな〜とか、
あー疲れた‥‥、とか、

そういう生活が幸せなんだよね。笑
困ったなーと思いながらも、
毎日笑顔があって、微笑んで眠って、
ちょっぴりサプライズがあったり。

で、さっき聞いた話では、
近所の宝クジ売場で高額当選が出たらしくて。笑
それを聞いた時、微笑ましい気持ちになった。

以前だったら、

えー！買っておけばよかったー！とか、
いいなー！とか、
必ずそう思ったはずなのに、
近くの誰かが高額当選したのか〜と想像したら、
よかったねぇ〜！という気持ちで微笑ましくなって、そんな自分自身にびっくりしたり。

私は、今のこの感覚を感じられたことが幸せだと思う。

でも、宝クジを買っては満月にフリフリしていた自分も可愛かったし、懐かしい。笑

親や親戚や子供に分配することを考えて、
1人でニヤニヤしていたあの頃も、
あれはあれで幸せだったよね。笑

今までの人生を眺めてみると、
ギリギリのところで小さな安息だけを拠り所にして、やっと生きていたように思う。
それはそれで、いいんだ。
今の私になるための時間だったのだから。

だから、最近の多く思い出す記憶に、
心から『ありがとう』と残したい気持ち。

今の私を培ってきてくれた過去は、
厳しかったけど、大事な礎だった。

次に何か思い出したら、
その中で、ありがとう をたくさん残してこよう。笑

お金は無いけど
気づいたら充分に幸せだった。笑

みんなに分かち合えたらいいなぁー、と思う。
どうすればいいのかな。

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2016年の日記に書き記したことと
8年経っても何も変わっていないことに
可笑しくなります。

ただ、この8年間に
意識が引っくり返るような出来事もありました。

それでも、やはり人の本質はそうそう変わらないということなのかも知れません。

2016年の、この日記には続きがありました。

それは、また次の機会に綴りたいと思います✳︎