お店巡りの夢
普段行かないような、おしゃれなベーカリーにいた。
雰囲気もよく、むしろ圧倒されるような感じさえあったが、いつも見るようなトレイやトングを見て興醒めした。
気づくと、故郷の酒屋の前。
旅の途中の自転車を見かける。
綺麗に整備されていたものの、相当な距離を走ったことが伺える。
良い感じだと思った。
後ろから持ち主らしき長身の白人男性か現れ、とっさに自分の口から
Cool bike!
と声が出る。
それを聞いた白人男性は、
オオキニ、マイド
と笑顔で答えてくれた。
不意に旅人と酒屋へ入る。
店内は所狭しと菓子類が積まれていた。
客も結構いて、繁盛しているようだった。
手にとって会計に持って行こうとしたところで目が覚める。
酒屋は20年くらい前に店じまいしてシャッターが閉まっている。
たしかそこには、久しく使われていない高齢者が乗りそうな三輪車が軒先に置いてあった。
長い夢だった。