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【読書記録】カルチャーモデルー最高の組織文化のつくり方ー

こんにちは!
永田圭(@kei_ssoken)です。
今日は書籍『カルチャーモデル 最高の組織文化の作り方』のメモを残しておきます。
(著者の唐澤さんはマクドナルド、メルカリ、SHOWROOMで事業と組織を成長させてきた凄い人!)

■そもそもカルチャーとは?

企業におけるカルチャー=「企業と社員が共有している価値観や文化、行動規範」
例)「うちの会社はフラットな雰囲気」「体育会系な社風の会社」etc
カルチャーを言語化し、社内外に発信していくことは重要。
『企業のカルチャーは、意識しようとしまいと、私たちの日々の意思決定に影響を与えている』

■事業と組織は両輪である

まずキーワードは「経営において事業と組織は両輪である」というメッセージです。
書籍では事業=ビジネスモデル、組織=カルチャーモデルと定義しています。
この2要素をわけて考えるという思考は意外に抜けがちだったので、ハッとさせられました・・。
ビジネスモデルをもとに事業戦略を考え、採用ターゲットを作成する。そして、その自社に合う採用ターゲットはどんな「カルチャー」を重視しているのか。
このあたりをしっかりと設計することが大事だと感じますし、「事業と組織は両輪である」という考えは「採用」にもダイレクトに影響しそうです。

引用:「企業におけるカルチャーは事業にも直接的に影響し、戦略を設計するための羅針盤にもなります。『カルチャーの構築は経営戦略である』と認識すべきなのです。(著書:「カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』

■カルチャーモデルをフレームワークで定義する

事業(ビジネスモデル)と組織(カルチャーモデル)の両輪を回すにはどうすればよいのでしょうか?
この問いをフレームワークを元に整理します。
参考にするのはマッキンゼーが提唱している「7S」というフレームワーク

*ビジネスモデルを7Sで捉える

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*カルチャーモデルを7Sで捉える

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上記の赤文字がコアになる部分です。
大枠の流れは下記のようなイメージでしょうか。
①ビジョン、ミッションを定義する
➁ビジョン、ミッション実現の為にカルチャーの方向性を決める
③赤文字のコア部分を定義し、残りの6つの要素に整合性を持たせカルチャーを言語化する
*言語化するプロセスそのものに価値があり、社員がカルチャーを理解する上で大事になる。
*社員自身が「自分事化し、自分の言葉でカルチャーを語れる」ことが大事

■言語化、その先にあるカルチャーの浸透

「浸透」のフェーズでは、経営陣や人事が策定したカルチャーモデルを各部門のマネージャーと連携して浸透させていくことが大事です。
確かに、日々現場の社員と密にコミュニケーションをとるマネージャーの協力は不可欠ですね。とても納得です!
この本では、カルチャーを浸透させる上での大事な考え方が紹介されています。それがフィリップ・コトラー氏の著書で紹介されているフレームワークです。

*マーケティングの5A理論
①認知(Aware):知っている
➁訴求(Appeal):気にいった、大好きだ
③調査(Ask):調べた結果、とても良いと確信している
④行動(Act):購入するつもりだ
⑤推奨(Advocate):推奨するつもりだ、友人にオススメしよう

企業におけるカルチャーに当てはめると・・
従業員、求職者が企業のカルチャーを「認知」し、共感できるものとして「訴求」され、理解を深めようと「調査」し、「行動」を起こす。
その先で企業カルチャーに満足し、自社を友人・知人に「推奨」する。
ここでいう「行動」は、従業員であれば業務遂行、求職者であれば採用試験を受けるという定義としています。
このように、プロセスを踏んでカルチャーを浸透させていく。
すぐに浸透させることは難しいので、こういった地道な取り組みを続けることは大事だと感じました。

それぞれのフェーズでの詳しい事例や取り組み内容はぜひ書籍を読んでみてください!
日本マクドナルドやメルカリの事例を中心に書かれてるので、イメージしやすいですよ!

組織が永続的に発展していく上で、「事業(ビジネスモデル」と「組織(カルチャーモデル)の両輪を整える大切さを学べました。
この両輪を整えていく中で、終わりはないと思っています。
常に変化に対して先見性を持ち、対応し続けていく。
その中で「変えるもの」と「変わらないもの」を見極め試行錯誤していく。

事業、組織を創る上でバイブルになるような本でした!

以上!!
明日の朝渋は唐澤さんの回です!
時間がある方はぜひご覧くださいー!

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