【古着】スウェットシャツの年代の見分け方【ヴィンテージ】
ヴィンテージのスウェットシャツは似たようなデザインが多いので、どれを買っていいのか迷ってしまいますよね。ガゼットがついているから古いのでは? と思い購入したら.....。
今回は、21年間ヴィンテージ古着を収集してきた私が、スウェットシャツ(ヴィンテージ)の見分け方のコツを書いてみたいと思います。
スウェットシャツ(ヴィンテージ)とは
スウェットシャツとは英語でSWEAT( 汗 )と言われるように、当時は運動着として着られていました。生地の特徴は2層構造になっており、外側が平織で伸縮性に優れ、内側がパイル織りになっており汗などが吸収しやすくなっています。
両Vガゼット(〜50年代)
前身頃と後身頃の首元付近についているのを両Vガゼットと呼びます。ガゼットは汗を止めるために付けられていました。両Vガゼットは50年代までみられます。
ガゼットの周りが2本針(〜40年代)
40年代まではガゼットの周りが2本針で縫われています。2本針とは生地を2本のステッチで繋ぎ合わせる縫い方を言います。
はめ込みガゼット(〜40年代)
40年代までみられるのがはめ込みガゼット。スウェットの裏地がガゼット部分とその他の部分が違うのが特徴です。
脇下ガゼット(〜50年代)
脇下の汗を止めるのに付けれた脇下ガゼット。脇下ガゼットにもはめ込み使用になっているるものあります。50年代までみられるディテールです。
鋭角なガゼット(20年代)
20年代はガゼット部分が縦に長く、先が鋭くなっています。
V字型リブ(20年代)
20年代にみられるV字型リブ。袖リブの外側が縦に長くなっています。
袖リブ・裾リブが長い(〜50年代)
50年代までのスウェットは長いリブが特徴。当時は化学繊維がなく、綿100%しかありませんでした。綿に伸縮性をもたせるためには、特殊な編み方をして生地を薄くする必要がありました。そのために、ある程度の面積や幅をもたせないと、伸縮性はすぐに失われてしまうので、リブを長めにする必要があったのです。
肩・リブの縫製(〜50年代)
50年代までは袖、胴リブや肩の繋ぎ合わせの部分が2本針(2本ステッチ)で縫われています。
胴の周りが巻き縫い(20年代)
20年代くらいのものは、胴の周りが片側だけ縫われている巻き縫いです。その後に丸胴と呼ばれる胴の周りに縫い目がなく、筒状になります。
多色使いのフロッキープリント(〜50年代)
50年代までのフロッキープリントは多色使いのものが多いです。代表的なもので言えば、カレッジスウェットになります。
タグが裾につく(〜30年代)
30年代まではタグが裾付近に付きます。それ以降はブランドタグを見せるために、タグが首元に付きます。
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