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【古着】ペインターパンツの年代の見分け方【ヴィンテージ】

ヴィンテージのペインターパンツは年代によってバックルバックがついたり、リベットがつたりするけど、その他のディテールは大きな違いがなく、どれを選べばいいのか、迷ってしまいますよね。サスペンダーがついてる! と思って購入するもレギュラー品で......。

今回は、21年間ヴィンテージ古着を収集してきた私が、ペインターパンツ(ヴィンテージ)の見分け方のコツを書いてみたいと思います。

ペインターパンツ(ヴィンテージ)とは

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ヴィンテージのペインターパンツとは、右裾に物を入れるポケットが付いたズボンのことです。1890年代後半に炭鉱を掘る人のために、ロウソクを入れるポケットを右裾に付けたのが始まりです。後にペインター(大工)が裾のポケットに道具を入れ、愛用するようになったことで、ペインターパンツと呼ばれるようになりました。シルエットが太いのが50年代の若者の間で好まれてファッションアイテムとしても履かれるようになります。

月桂樹ボタン(30年代〜40年代)

レア度:★★☆☆☆

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30年代から使われていましたが、特に第二次世界大戦(40年代)の軍物に多く使われていました。ペインターパンツのボタンとしては戦時中で資源不足のため、量産されていてた月桂樹ボタンが代用品として使われていました。

股リベット(〜40年代)

レア度:★★★☆☆

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股リベットとはズボンの股のステッチが解けないように打ちつけた金具のことです。40年代まで見られたディテールで50年代から廃止された理由として、焚き火をしてアソコを火傷した? との説もありますが......。実際はミシンの技術が進歩してステッチだけで補強したカンヌキに変更されました。

むき出しリベット(〜40年代)

レア度:★★☆☆☆

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バックポケットにリベットが見える状態で打たれたものをむき出しリベットと言います。50年代には車のシートや馬の鞍(くら)を傷つるため、廃止されました。

サスペンダーボタン(〜40年代)

レア度:★★★★☆

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サスペンダーボタンとはサスペンダーを使用するとき引っ掛けるボタンのことです。40年代まではサスペンダートボタンとベルトループが一緒についていましたが、50年代にはベルトが主流になったため、見られなくなりました。

リベットが鉄製

レア度:★★☆☆☆

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リベットは銅製のものが使われていたが、第二次世界対戦(40年代)で資源が不足したため、安い鉄製が使われました。鉄製のリベットは放っておくと、錆びてきて生地が傷み穴があいてしまう......。そうならないよう、絶対に錆を作らせないコレをリベットに直塗りすると、いつまでもピカピカな状態でいられるのでオススメです。

ダブルステッチ(40年代)

レア度:★★☆☆☆

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ペインターパンツは丈夫さを売りにしているため、トリプルステッチが主流です。しかし第二次世界戦中(40年代)は資源が不足していたため、仕方なくダブルステッチになってしまいました。

ベルトループが短い(〜50年代)

レア度:★☆☆☆☆

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50年代まではベルトループが短いものがあります。ベルトループは30年代から付けられるようになり、初めの頃はベルトではなく紐で縛ったり、まだサスペンダーを使ったりしていました。段々とベルトを使用する人が増えていきましたが、50年代までは細いベルトが主流だったため、ベルトループが短いままのものが多いです。

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