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ある冬の挟撃作戦

今更だが、この連休に『TENET』を観た。

感想は推して知るべし(初見では、よく理解できない)だが、「このタイトル、見覚えがあるな」と思ったら、島耕作の会社名だった。

同ページより、採用されたグラフィックデザイナーのコメント。

TEC=technologyとECO=ecologyに、TECO=テコの意をかけて作った造語です。テコには、テコの原理のイメージで、限られたエネルギーを最大限に活かすための技術を追い求めよう、努力を続けようという意味を込めました。またECOという単語を、TとTで挟むことで、見た目の美しさとともに、環境を守るという強いメッセージを持ったブランド名にしたいと思い、命名しました。

数年前のプロジェクトなので、てっきりこの人自体が未来から逆行してきたのかと思いましたわ。

ってことで、「TECOT」を調べてたら、これもそうだった。

もう、映画並みに収拾がつかなくなってきましたので、ここらへんで終わります。

さて、金沢をはじめ、ここ数日は大雪のせいで大変なことになっています。

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昨年、一昨年の冬は札幌でしたので、雪も慣れっこなはずですが、やはり北陸の雪は重い。この日も2時間くらいかけて自家用車の救出作業です。

そうこうするうちに、同じアパートの他の住人も出てきました。

普段は、あまり会話もないのですが、なんか共通の敵に一緒に臨む、みたいな変な連帯感もあってか、慣れない世間話もしてみたりします。なんなら、「この人、ニール(『TENET』の劇中の主人公の相棒)?」って錯覚してしまいます。映画観た後だから、困ったものです。

しばらくすると、隣の別の駐車場が騒がしい。隣人も、手伝いに行った様子。なぜか、「じゃあ、俺も行かないと」と思ってしまい、自然と行動してしまいました。ニールが向かっt(略)。

どうも、駐車場の一角が雪で埋もれており、そこスペースの雪よかし(ちなみに、これは富山弁?札幌では雪かきでしたが)を手伝うようです。当事者である大学生風の若いアンちゃんもいます。これ、手伝うの?っていうか、自分でやんないの?しかし、それにしても、えらい車高の低い車だな…。なんならレーシングカー?

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聞いたら、別にそこに車があるのではない様子。地面に積もった雪があるだけ、とのこと。

おそらくこの連休中に、実家に帰るとかで遠出をしたアンちゃんが、戻ってきたら、とんでもないことになっていた。

「駐車スペースが雪で覆われてて、見当たらない!」

雪国に不慣れなのか、おそらく除雪用具も用意しておらず、困ったことになった模様。

まあ、これはこれでミッション完了したんだけど、「こんなこともあるんだ…」。

自分がそういう状態だから、てっきり雪よかしって、車を出すために必要な行為だと思いこんでいた。が、車を入れるための雪よかしもあるんだな、って。

確かに、大雪の中、会社にから戻ってきたら、駐車スペースが雪で埋まっていたら疲れがドッと出るよな。明るい時間帯に、車を止めた状態で行うのと違い、あたりも暗く、車も路駐しての雪よかしは、ちょっと勝手も違いそうだ。

こんな想定は全くしてなかったので、ある意味助かった。

今から順行した世の中を考えるだけではなく、未来から逆行した世の中を考える。なんなら、両方からの挟撃作戦。

小さい世界の『TENET』体験に、心が踊っていた

『TECOT』体験じゃなくて。

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