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技術的なことはよく分からないけどフィギュアスケートが好き 【なん好き#2】

スポーツを観るなら、一番好きなのはフィギュアスケートだ。あ、いえ、といっても、技術的なことはよく分からない。ただ、選手の煌びやかな衣装とか、良くも悪くもメンタルがもろに表れる厳しさとか、キスアンドクライの緊張感とか、業界の仲良さげな感じとかが、なんだかもう全体的に好きなのである。

特に誰かのファンというわけではないけれど、浅田真央選手だけはやはりどこか特別だった。あんなに応援したくなる人は滅多にいない。浅田選手の演技で一番心に残っているのはソチ五輪のフリー。ぼろぼろだったショートから、フリーでどこまで持ち直せるかという苦しすぎる場面で、なんとすべてのジャンプを成功させたのである。あの最後のジャンプを飛ぶ前の、覚悟と集中の表情。私はテレビの前で終始手に汗握り(国民、いや全世界がそうだったと思う!)、終わったときにはぼろぼろ泣いていた。

もう一人挙げるとしたら、羽生結弦選手。技術的なすごさとかはよく分からないけれど、容姿が美しいなぁといつも観るたびに思う。顔が小さくて細身で色白で、普通の20代男子は着られないようなきらきらとかひらひらも、さらっと着こなしてしまうのがすごい。何着ても思わず「王子」って呼びたくなる。
※ちなみに衣装でいうと、羽生選手のライバル的存在のネイサン・チェン選手の衣装は羽生選手と正反対でおもしろい。シンプルイズザベストな衣装で、フィギュアっぽくはないけれどすごく似合う。

羽生選手の演技で好きなのが、「花になれ」を曲に使ったやつ。まだ10代の頃の演技で、その年頃特有の葛藤とか、挫折、光、全部が儚く表れてて、まぶしい。youtubeに色々あがっているが、一番カメラワーク的にツボをおさえていただいていたのが(笑)、2013年の名古屋フィギュアスケートフェスティバル。

涙を拭う動きとか、くるくる回りながら顔を覆って、からのしなやかな動きとか、本当にきれい。でも多分これも、羽生選手がやるからきれいなんだろうなと素人なりに推測する。もしかしてそれが、表現力ってやつ…。

海外の選手も、アリーナ・ザギトワ選手は初めて見たときあまりの美少女っぷりにびっくりした。人形だった。印象的だった演技は「ドン・キホーテ」。フィギュアスケートはしなやかに滑るのが基本なのかと思っていたら、ザギトワ選手のそれはどちらかというとバレエっぽくて、こんな滑り方もあるんだと思った。

あとはなんといっても、演技中もバックヤードでも、彼女から滲み出ている気骨ある感じがもうかっこいい。「気が強い方の姫」って感じ(お分かりいただけるだろうか)。


最後に、リアタイで観ていて思わず吹き出した宇野昌磨選手の、平昌五輪後のインタビュー動画での発言。
「あ、この後に表彰式があるんですか?」笑。 
インタビューまで目が離せないのである。

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