「不登校の始まり」第一章 不登校・ひきこもり当事者が関わる支援の視点
不登校の始まり
学校に行かなくなったのは、小学校に上がってすぐ、入学式の次の日からです。入学式のことは覚えていませんが、「みんな一緒」という空気感がとても強く感じられて居心地が悪かったことは感覚として覚えています。
クラスに入れない。教室の、みんなが黒板に向かって等間隔で座っている空間が異様に感じられました。今でも、教室という空間に近いものに身を置くとストレスを感じます。
また、学校の先生がとても指導的な言葉づかいであったことも幼いながら怖いな、と思っていました。先生の立場からすれば、指導しなければならないという責任があるのでどうしても上から目線での話し方になってしまうのだと思います。しかし、当時の私は「指導」されることが苦手で自由な子どもでした。そういったことも私が学校に合わなかった要因なのかと思います。
一学期の終わり、プールが始まりました。私は水が怖くて、見学したいと申し出ていました。前日に川で泳ぎの練習をするなど、自分なりに頑張ってはみたのですが、やっぱり水は怖い。
川でケガをしてしまったので、翌日先生に見せると、それでもみんなと一緒にプールに入れと言われました。それが怖くてパニックになってしまい、無理やりプールに連れて行かれたのですが、どうしても入ることができない。先生が私をプールに落とすことがあって、それからは覚えていないのですがこのことがきっかけで完全に学校への信頼感がなくなってしまいました。
また、同じ時期に小学校の上の学年で傷害事件がありました。このことで親も学校に不信感を抱き、学校との距離が遠くなっていきました。
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