場末のディサービス(大動脈解離)
もんたよしのりさんの訃報がTVで伝えられた。
訃報を聞いて 思い出した。
場末のディサービスでも17年ほど前に その病気に罹られた方がいた。
その方 お一人だけで、当時は本当に珍しかったように思う。医療関係では
珍しくもないかもしれないが、ディサービスでは初めてのことで驚いた。
いきなり背中が痛い!!と激しい痛みを訴えられ、看護師もパニックになり(当時の看護師は、経験の浅い看護師だったので)
私も慌てて 救急車を要請した。利用者さんのカルテを持って救急車に乗り込むんだけど やっぱりパニックになっていたんだろう カルテを忘れて乗り込んでしまった。
救急隊員から この方のお名前は わーさん 年齢は?80歳ぐらいです。と言うと 激痛の中 わーさんが「ちゃう、ちゃう78や」
救急車の中でしっかり自分の名前と誕生日を言われました。
わーさん 小さくて可愛い方 認知症でご主人が介護をされていた。
「大変なんや みんな忘れてもうて・・・はぁ」
お迎えのたびに ご主人の愚痴を聞きながら 短い話をしていた。
わーさん、「お風呂入った?」「入ったよ、私 背中を流したよ 髪の毛
いい匂いがしているでしょう」「あ、いい匂いしてる よくしてくれるのに忘れてごめんね」って いっつも笑って可愛いおばあちゃんだった。
当然 男性の利用者さんからも人気があった。
ご主人には病院が決まってから連絡「近くの労災病院に行きます。お父さんが来るまで私が付き添っています、慌てないでね」
救急待合室でまっているとご主人が来院され 交代。
携帯電話だけ持っていたので 迎えの車を要請 慣れるとお金をポケットに
つっこんで救急車に乗れるようになった。
救急車に何度も付き添って乗っているうちに 慣れて救急車が到着するまでに、カルテ、ご家族への電話、当日の様子、バイタル、お金が用意できるようになった。
わーさん 近くの労災病院から心臓専門の病院に転院したとご主人から
連絡が入る。「労災から転院って どうなん?よっぽど悪いのかな?」と
看護師と話していたら 大動脈解離だったと情報が入ってきた。
大動脈解離 大動脈がさける 背中、胸に激痛 高血圧の人が罹り易い
18年の間に わーさん お一人 そして もんたよしのりさん
わーさん、入院中もご主人が付き添わないといけなくて、ご主人大変だったようです。認知症の方の入院はご家族の付き添いが原則のようで、他の方に
迷惑をかけるので 個室と言われる病院が多く、経済的にも大変です。
不穏になり途中退院になるかたも大勢いました。
わーさん 退院後しばらく場末のディサービスに通所されていましたが、
近くの施設に入所されました。
ご主人 お疲れ様でした。💕
さあ!お腹がすいた、朝ごはんにしよう~!
コーヒーを淹れて のんびりするのが大好き。コーヒーを飲みながら
noteを読むのが 一番好きな時間です。皆さん すごいですね。
勉強になります。
スキをたくさん押しちゃいます💕
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