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場末のディサービス(入所)

朝の迎え時 息子さんから 昨日は大変だった。。。
息子さんが帰ってきたら リハパン内で便をして 自分で
片付けようとして そこらじゅう うんちだらけやった・・
息子さんに迷惑をかけたくなくて 自分で片付けようとしたんだよね・・
でも リハパン内で便をすると 脱ぐのが大変
あれは破るのが 一番いい でも けっこう力がいる。
指の力がないと破けない。

「もう、あかんわ~。限界やわ」
「ケアマネに連絡して 他の支援の方法を考えましょう」

息子さん 朝早くから仕事 帰りも遅い

ケアマネから 入所の面接の連絡があった。

息子さんが「入所が決まったんです。このまま一緒にいると
大きな声で オヤジを怒って手が出そう。決まって良かったと
思う反面 複雑やわ~」と涙ぐんでいた。

18年の間に 沢山の方が 入所された。
しんどい介護を頑張って、頑張って  入所の決断
「大丈夫かな~オヤジ うまくいくかな?」
「大丈夫! プロの方やから お父さん大丈夫ですよ」
「もしかして 帰ってきたら 頼みます」

先の長い介護 こうじゃなくちゃいけない ことは何もない
ご家族のかたの ライフスタイルに合わせて 無理をしないように
しないと長くできない。
「パジャマでもいいですよ お風呂の後に 着替えますから」
最初は 服も着替えられない方が 自分で服を選んで
薄化粧をされて 来所されるようになる。
他の方を 見たり おしゃべりをされるようになって
少しづつ変わってこられる。

 入所を選択されたご家族のかたに  「本当にお疲れさまでした。
面会に行ってあげてくださいね。」と 私は挨拶をしてきた。

親を捨てた とか 引け目に思わなくていい。

 





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