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元巫女てくてく小噺【初めての繋がりは・・・①】

1時間歩いていても、人っ子一人出会わない!

なんて事が珍しくないくらい田舎町で育った私。


そんな私が産まれ出て、初めて神社さんと繋がった出来事は「命名」
つまり神社さんで名前を付けて頂いた事だ。

私の兄弟も従兄弟たちも、時代を経て続々と誕生した親族の子たちも皆神社さんで命名して頂いている。

私の場合、宮司さんがいくつか候補を上げその中から親が選択するという方法だったそうだ。
親族一同そうだったので、世の中そうゆうものだと思っていた。 


しかし上京して暫く、何かの流れで「私は◯◯神社さんで名前を付けて貰ったんです」という話をすると「えっ?神社で名前を付けて貰ったってどうゆう事!?」と驚かれ、その後も機会がある毎に驚かれる。


そして未だに神社で命名して貰った友人知人に出会った事がない。


親世代の70代の方々にお聞きしても皆無。
地元の友人達に関しては「みんな◯◯神社で付けて貰っている」と思い込んでいたので確認したこともない。


こちらのサイトを読んで下さってる方々の中には「私もそうです!」という方々がいらっしゃるかもしれませんが、きっと周りには余りいないのでは?と思います。


確かにドラマや漫画や小説などでも「おぉ!遂に産まれたか!!早速神主さんにお願いして名前を付けて貰わないと!!」ってシーンは見たことが無い。

時代劇で地主さんに付けてもらったり、先生という立場の人に付けて貰ったりは見たこと有りますけど。何かの映画でお坊さんに付けて頂くシーンは見たこと有ったかも??

その後の人生においても、友人知人に赤ちゃんが誕生すれば、親御さんが一生懸命考えて素敵なお名前を付けている。


一方、我が親族は変わらず神社で命名して頂いている。


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