【オールドMTB】リッチーP21のレストア
実は私、スポーツサイクルを始めたのはマウンテンバイクからなんです。
そして、代々木八幡にあったデュランゴで買ったセンチュリオン・コマンダーに乗った後、2台目に乗ったのがリッチーP21(Ritchey P21)になります。
リッチーは、マウンテンバイクの創始者の一人とされるトム・リッチーによって設立されたブランドで、P21(プロジェクト21=21ポンド(約9.5キロ)を目指すという意味だったはず)は1992年にヘンリック・ジャルニスがUCI世界選手権のクロスカントリーで優勝した自転車です。フリッシーことトーマス・フリシュクネヒトもこの自転車で大活躍しました。
たぶん1993年くらいに、中目黒にあった糠屋(ぬかや)で買って乗ってたんですが(もしかしたら、糠屋が中目黒に移転する前だったかも)、1995年にトライアスロンを始めてからは、全く乗る機会がなくなり、物置でホコリをかぶってました。そのおかげで、結構いい状態が維持されていたということですね。
下の写真は塩山駅からスタートして大菩薩峠ライドをしたときのもの。そのライド、新宿を0時02分発の夜行で塩山駅に行き、駅の待合室で仮眠して早朝にスタート→大菩薩峠→小菅村→奥多摩駅から輪行帰りという行程。妻(にその後なる人)はよくこんなのについてきたなと、、今じゃ想像もできん(笑)。
実に30年くらい眠ってたわけですが、このままだともったいないな…と常々思っていて、今回思い切ってレストアすることにしました。お願いしたのは、オールドMTBにも詳しい鏑木裕さん(RX BIKE)。
2週間ほどお預けして、作業完了の連絡。早速仕事帰りに受け取って、自宅まで24キロほどの初ライド…いや、約30年ぶりのライド。新車のように快調です。
そして、初のトレイルライド。自宅近くの多摩丘陵です。
この頃のリッチーといえば、リッチーロジックフォークというリジッドフォークにソフトライドステムという組み合わせが鉄板です。
ソフトライドはトライアスロンバイクでも有名でしたよね。メイストームが長年輸入元でした。
ハンドルバーはリッチー・プロライトWCS(ワールドチャンピオンシップシリーズの略)で、シフターは初期型のグリップシフト。グリップシフト、いつの間にか見なくなりましたね。今回久しぶりに使ってみて、案外使いやすいと思いました。
タイヤはリッチーメガバイトZ MAX。光が全く入らないストレージにしまいっぱなしだったのがよかったのか、劣化は最小限で、奇跡的に一応乗れるくらいの状態でした。
ペダルは初期型のシマノのSPDペダル。SPDはなんと30年以上前の発売以来、クリートの仕様が変わっていないので、今のシューズでそのまま乗れます。ビンディング、全く問題なく機能しました。
ライドの様子は動画にしました。ほんと快調に乗れて、途中からは旧車であることを忘れるくらいでした。小回りがきく26インチマウンテンバイク、めちゃくちゃ楽しい!
しかし、好事魔多し。東京国際CC脇のグラベルのヒルクライムの途中、後輪の様子が変…と思ったらパンクでした。近場のライドだし最悪歩いて帰ればいいや、とパンク修理キットは持たずに乗ってたら、まんまと歩いて帰る羽目に(笑)。自宅まで7.5キロ、長かった…。
自宅で確認してみたら、小さな針金みたいなモノが刺さってました。26インチのチューブなんて家にないので、早速注文。届くまではパッチで応急処置です。
ということでトラブルもありましたが、楽しい初ライドとなりました。また時々はこのバイクでライドをしたいと思います!
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