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『拝啓BOOWY様』に行ってきた。

【高崎おとまちプロジェクト 】

2022年11月5日、群馬は高崎に行って参りました。
お目当ては、高崎おとまちプロジェクト10周年特別企画「拝啓BOOWY様」……の大トリ「じぐろ京介氏」ではなくて……その「with SPECIAL MEMBERS」。

「高崎でBOOWYのイベントやるらしいから観に行かない?」と誘われたので、公式サイトにアクセスして概要を確認。
「あー、つまりコピバン大会かぁ。でも私はコピバンは苦手(正確にはどう楽しめばいいのかがよくわからず、観ても反応に困る)だし、そのためにわざわざ高崎まで行きたくないなぁ……」と思いながら、画面を下にスクロール。「出演者紹介」の欄で思わず二度見。

「じぐろ京介 with SPECIAL MEMBERS」のじぐろ氏は、まぁ良しとしよう。たまにテレビで群馬の(偽)氷室京介と紹介されたりして、私でもお名前だけは存じ上げている。
問題は「with SPECIAL MEMBERS」の方。
そこに書いてあったメンバーは、
Gu. 香川誠
Ba. 西山 史晃
Dr. 永井利光
Gu. 本田毅
Key. 大島俊一

え。なんで!?
みんな氷室氏のサポメン経験者じゃないかー!!

いやあ、思わず主催者の正気を疑いました。このメンバーによくオファーしようと思ったな、というか、よくオファーしたな、と。そして、よく全員オファーを受けてくれたよなあ。
とはいえ、このメンバーが揃うのであればちょっと観てみたいかも。肝心の氷室氏はいないけどね。
同時開催で「BOOWYメモラビリア展」も開催されるし。
そんな軽い気持ちで高崎まで足を運びました。

結果:とっても楽しかった!!

「聖地高崎でボウイづくしの1日」と謳われ、開催目的は「高崎からうまれた「BOOWY」をリスペクトし、BOOWYの楽曲を通じて演奏者/観客/BOOWYファン/高崎市民が一つとなって盛り上がり、『音楽のある街 高崎』の価値を高めること。」
いくら氷室氏の新旧サポメンを起用した「1日限りのスペシャルバンド」とはいえ、BOOWYの楽曲をやるのだろうと思っていた。
ただ、私の場合、どんなに名の知れたヴォーカリストが歌ったとしても、氷室氏以外が歌うBOOWYの楽曲に対して、いつも「コレジャナイ」感を感じてしまう。個人的には、BOOWYの楽曲は氷室氏が歌ってはじめて輝くと思っているので。
だから、大好きな氷室バンドのサウンドとはいえ、本当に楽しめるのか一抹の不安を感じていたのも確かだった。

そんな想いを心の中のどこかに抱えながらも、イベントのプログラムは進んでいく。
そうして、前プログラムの「DJダイノジ」氏が終わった。
その直後に流れたアナウンスは「この後はスペシャルバンドで氷室京介さんのソロを~」

え!!BOOWYじゃないの!?
このバンドメンバーで氷室氏の楽曲をやってくれるの!?

その瞬間、私のテンションは爆上がり。
このメンバーの演奏で氷室氏の楽曲をまた聴けるなんて、こんな幸せなことはない。氷室氏は不在だけど。
もしこのイベントをスルーしていたら、とても後悔するところでした。
本当にもう、もっと早く言ってよ~!!
(実はどこかに告知されていて私が知らなかっただけならゴメンナサイ。)

【じぐろ京介 with SPECIAL MEMBERS】

そんなじぐろ京介氏とスペシャルメンバーのステージはとても溢れるものでした。

私がじぐろ氏をまともに観たのはこれが初めて。
だけど、アクションの一つ一つ、「氷室さんが言いそうなこと」な偽MCの一つ一つから、とにかく氷室氏のことが大好きなことが伝わってきて、とても微笑ましかった。
歌声という点では当然パワーは全くないわけだけど、そこは私を含め、多分皆さん期待してない。演奏に合わせて勝手に氷室氏の歌声を脳内再生するので。むしろ、あのバンドのサウンドを堪能するなら、パワーがない方が……(小声)。
そもそもあのバンドのサウンドに負けない歌声の持ち主はそうはいない。
そんなわけで、歌声を(ついでに体型も)度外視して観てみれば、色々細かい点をなぞりつつ、それでいて物真似の人にありがちな面白おかしく誇張した感じとはまた違っていて、本当によく観ていらっしゃるな、と感心しきり。多くのファンから好意的に捉えられている理由がなんかわかる気がする。(偉そうに上から言ってすみません。)

一方で、「MCはじぐろ京介でいきます」との宣言どおり(?)、「ベルクの半額セールに間に合わない」とか「Amazonで3,980円で買ったシャツ」とか本家は絶対言わないような小ネタを交えたり。
「コワくて後ろが見れない」とスペシャルバンドに恐縮しつつ、サポメン様方に温かく見守られ(特に本田氏がじぐろ氏を見つめる視線が優しかった)、支えられながら、9曲+アンコール2曲(多分)を歌いきっていらっしゃいました。

演奏曲は

  1. CALLING

  2. KISS ME

  3. 眠りこむ前に

  4. DEAR ALGERNON

  5. LOVER' S DAY

  6. LOVE & GAME

  7. WILD AT NIGHT

  8. WILD ROMANCE

  9. ANGEL

アンコール

  1. JEALOUSYを眠らせて

  2. SUMMER GAME

※間違っていたらご容赦を。ご指摘があれば訂正します。

なんかもう、感無量でした。
氷室氏を支えていたサウンドの原型が確かにそこにはあった。
それでいながら、ギターは近年多用されていたDAITA氏やYT氏ではなく、香川氏であったがために、幾つも新たな発見があった。香川氏だとここはこうなるのか!と新鮮な気持ちでサウンドに浸った約1時間。
唯一、「眠りこむ前に」だけが「あれ?なんかちょっと違……」と感じたが、この曲は元々今回のスペシャルメンバーの2人、香川氏と西山氏がメンバーであるバンド「Kniife」の曲を氷室氏がカバーした(オリジナルは西山氏がヴォーカルを務めた)もので、オリジナルメンバーがカバー曲版を演奏するという変則的な形態だったので、そう感じてしまったのかも。

そのほかにも、竿隊がマイクに入らないところでもコーラス部分を口ずさんでいたりするところを見て、思わず目頭が熱くなったり。
西山氏がリズムを刻む変わらぬ姿を見て、西山氏と氷室氏の足の動きがシンクロしていた姿を思い出して、胸が熱くなったり。
色々な想いが去来するステージでした。

今、思い返してみても、本当に楽しい一時だったな、と。ご本尊は御座しませんけどね。
会場には氷室氏のライブTシャツやスタジャンを着こんでいる方もちらほらみえて、皆さん久し振りの氷室氏絡み(と言っていいものか迷うけど)のイベントを堪能されていたご様子。
そしてかなりお久しぶりなのに、ライブで腕を上げるタイミング等々が完璧に合う観客の皆様。本当によく訓練されていらっしゃる(笑)。
この楽しかった想い出で、暫くいろんなことが頑張れそうです。
来年の35周年は何か氷室氏関連のイベントが催されればいいなぁ。
高崎市も、もっと氷室氏を推してもいいんですよ……?御本人は無反応だろうけど、ファンは反応するので。

【後日談】

11月7日、ラジオ高崎の番組に香川氏と西山氏がゲスト出演されて、このスペシャルバンド出演に至る経緯を語っていましたので軽くご紹介を。

  • 元々香川氏や西山氏の発表会(?)にじぐろ氏が来てくれていて、恩返ししたいという気持ちがあったから、話があったときに「いいよ」と受けた。

  • 「ドラムはGLAYの永井さんはダメですか?」と言われて、ダメでしょうと思って誘ったら、まさかの「空いてます」の返事が来た。

  • ギターがPERSONZの本田さん。

  • 最後の本丸と言われていたキーボードの大島くんは色々やってる売れっ子なのに、彼までもOKとなっちゃって、「これはやばいぞ」となった。

  • 「とりあえず電波を切れ」みたいな話。

  • 打ち上げでみんなに謝った。「もしものことが電波の都合で起きたら、全部香川がはしゃいだと言っとけ」と。そのくらいのメンバーが揃っちゃった。

  • その電波というのはロスに向かって。ヨーロッパは大丈夫。ロスまでの太平洋を遮断する。そんな映画がありそう(笑)。

  • このおとまちプロジェクトの会長に最初にお願いされた時に、このプロジェクトのイベント趣旨が良かったから「いいですよ」と言った。「僕らで良ければ」って感じなんで、それは達成できたかな。

※コメントで悠様が、イベント開催前に香川氏と西山氏がラジオで話していたという、彼らが出演に至る経緯を書いてくださっています。こちらも合わせてご覧下さい。
悠様ありがとうございます。

香川氏や西山氏も、本気で本物にこの情報が届いてしまうことを恐れている感じではなく、笑いまじりで終始和やかにお話しされていました。「電波が届いたらマズイ」と言いつつも、それを知って怒るような人ではないとわかっていらっしゃるのだろうなぁ、と。でなければいくら町おこしという大義名分があるにせよ、このようなイベントにこれだけのメンバーが揃うことはないので。そういったところにも本物とサポメン様方の気の置けない良好な関係性が垣間見えて、ほっこりしたり。
じぐろ氏も、イベント中「この電波がL.A.に届いたらマズいんです」「誰か番線カッター持ってきて!!NTTの電線をちょっと切って」と言ったり、やたら本物がお住まいのL.A.に電波が届くことを気にするネタを繰り広げていたけど、むしろ届けて、(偽)氷室京介ライブの感想をどなたか聞いてきていただけないでしょうか(笑)。

【BOOWYメモラビリア展にも行ってみた】

高崎に到着してまず最初に行ったのがこちら。

唯一写真撮影可能だったスポット


高崎駅直結の高崎OPA8階のイベントスペースで行われていたこのイベントは、熱心なBOOWYファンが私物コレクションの一部を公開してくれたもの。
所有者のファンの方は会場に常駐され、来場者に時折解説をされていらっしゃった。
ご自身のコレクションの極一部だそうな展示品はどれも非常に貴重なものばかりで、搬入から展示から全て御自分一人でやっているとのこと。その熱意には頭が下がるばかりです。
滅多に見ることができないものを拝見(しかも無料!)させていただいて、本当にありがとうございました。

一つ失敗だと思ったのは、もんのすごく軽い気持ちで行くことを決めたため、事前学習や情報収集を全くしないで行ったこと。
もしかしたら、展示されていたチラシやチケットに書かれている情報の中に、私の心の中の疑問コーナーにしまわれている疑問を解決するためのヒントが隠されていたかもしれなかったのに。事前準備がなかったために、貴重品に対する感嘆のみで終わってしまった。
もし次回があるなら、自分の中で色々整理してから行きたいと思います。

最後にこのイベントのパンフレットをご紹介

表面
裏面



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