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JYPS主催 SDGs Youth Ambassador Program2期生の活動⑦

~Change Our Next Decade(COND) 代表の矢動丸琴子さんによる、生物多様性についての特別講義~ 

こんにちは!
持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(Japan Youth Platform for Sustainaility: JYPS)が主催している、持続可能な社会に向けた次世代リーダー育成プログラム「SDGs Youth Ambassador Program 2021」の受講生(JYPS SDGs Youth Ambassador2期生 )の中尾碧花です!

YAPとは
SDGs Youth Ambassador Program 2021(以下、YAP)とは、持続可能な社会(SDGsの達成)の実現に向け、ムーブメントを起こす若者を増やす次世代リーダー育成プログラムになっています!YAPは2020年から行われ、今年は2期目となっており、44名の30歳以下の若者がアンバサダーとして活動をしています!アンバサダーは活動期間中に(2021年2月末~7月末)様々なセクターで活躍されている専門家の方々からの講義を受けたり、自身らでSDGsの普及啓発を目的としたイベント企画運営を行う中で「社会におけるSDGsの存在意義」や、「若者がSDGs達成へ向けアクションを起こす意義」を見出します!

今回は講義日に行われた、Change Our Next Decade(COND) 代表の、矢動丸琴子さんによる生物多様性についての特別講義についてお伝えしたいと思います!

〔講義内容〕
生物多様性とSDGs
生物多様性とは
生物多様性条約と生物多様性国家戦略

Change Our Next Decade(COND)とは、人と自然がより良い関係で共生できる社会の構築をビジョンに政策提言や普及・発信活動を行っている若者団体

1.生物多様性とSDGs

・生物多様性に関するSDGsのゴール
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう

・ウエディングケーキモデル
SDGsウエディングケーキモデルでは、ゴール13・14・15は一番下の段
=気候変動対策、生物多様性保全はSDGsゴール達成の基盤

・日本の環境危機意識調査の結果
日本国内の環境問題で危機的に思う項目についての調査で、生物多様性を挙げたのはたった1.9%の人だけだった(最も多かったのは気候変動で46.6%)

・愛知目標
2011年~2020年までの世界で決めた生物多様性に関する20の目標
SDGsゴール14・15のターゲットの元となった


2.生物多様性とは

・「生物多様性」の認知度
内閣府が行った環境問題に関する世論調査によると、生物多様性という言葉の意味を知っていると答えた人は20.1%、意味は知らないが言葉は聞いたことがあると答えた人が31.7%だった
→生物多様性の認知度は50%程度
 2人に1人は聞いたことも無い

・多様性のレベル
生物多様性は3つのレベルから成っている
1.生態系の多様性
2.種の多様性
3.遺伝子の多様性

・NCP(Nature’s of Contribution to People)
自然がもたらすもの
生態系の財やサービス・自然の恵みを包含する概念

・日本における生物多様性の危機
1.開発など人間活動による危機
2.自然に対する働きかけの縮小による危機
3.人間により持ち込まれたものによる危機
→人間が生態多様性に大きな影響を与えている


3.生物多様性条約と生物多様性国家戦略

・生物多様性条約
1992年、地球サミットで採択され、現在196カ国が加入している
3つの目的を持つ
1.種の保全
2.遺伝資源の公正衡平な配分
3.持続可能な利用

・トランスフォーマティブチェンジ
社会変革
自然保護はもう自然保護の分野だけでは語れない
→経済・貧困・開発・教育などの社会課題が必要
=これまでとは違ったアプローチで社会を変革する必要がある


〔感想・考察〕
「生物多様性」という言葉を約半数の人が知らなかったというのに驚いた。自分自身も言葉は聞いたことがあったがその意味や何を指しているのかについては曖昧な部分があった。

生物多様性に関する問題の解決に取り組むことは、SDGsのゴールを達成する上で欠かせないことであるが、多くの人がその言葉の意味を知らなかったり、危機意識を持っていなかったりするのが現状であると知った。目標を制定しても、認知されていなければその目標に取り組む人も少なくなり、目標達成にも遠のいてしまう。そのため、認知度を高めることが非常に大切なのだと感じた。SDGsの認知度は近年高まっているように感じるが、生物多様性がSDGsゴール達成の基盤となっていることは、果たしてどれだけの人が知っているのだろうと思った。そのことがもっと多くの人に伝われば生物多様性の保全へ取り組む人が増えるのではないかと感じた。

人間による活動によって生物多様性の危機が引き起こされており、人間も生物多様性という枠組みの中に含まれていると考えるにしても考えないにしても、それぞれ他の生物との繋がりやパワーバランスを今一度見直さなければならないと思った。人間にとっての利益ばかり追求して、生態系のバランスを崩してしまったり生物の生息する環境を破壊してしまったりしては、他の問題が必ず引き起こされ、結果的に人間にとって損害となるので、生物や環境と経済などの関係を考え、全てが繋がっているという意識の元行動しなければならないということが分かった。

SDGsという枠組み以外にも生物多様性に関する条約や目標などが制定されているため、さらに多角的にSDGsゴール達成に向けて取り組むために、視野を広げ学びを深めていく必要があると感じた。

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