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キリンの一番搾りが美味しかった話

割引あり

先日行きつけのお店でKIRIN一番搾りをのんで驚きました

「ホップのフレーバーが強い!」

一瞬気のせいかと思いましたがそうでもありませんでした
店主さんによるとKIRINのビールサーバーがTAPPYという3Lのミニビールサーバーに変わったとのこと


広報資料より

なんか見たことある形だなと思いますよね?
そう、TAPマルシェの色違いですね

コロナ禍で樽の回転率が~ とか広報記事を読めば書いてありますので開発ストーリーは省略します

ここでは醸造家として、そして飲食店経験者としてこのサーバーのメリットとデメリットを考えてみました

お店のメリット

  • ビールサーバー洗浄から開放されて手間とコストが減る
     まずはこれが大きいと思います。更には洗浄時に捨てることになるビールが無くなるのでその分お客様に売れるから利益が増えますね

  • サーバーが小さくなりスペースが有効活用できる
     公式HPを見ると幅が24cmくらいで奥行きも64cmくらいでした。今までのビールサーバーは最新の超小型サイズのものはTAPPYとあまり変わりませんが一番普及してるやつは幅が34cmくらいで奥付きが64cmくらいですね。それに樽を置く場所も取られますからね

  • 樽を持て余さなくなる
     KIRINの業務用ビール樽は一番小さいもので7Lです。それでも持て余すようなお店にとっては3Lはありがたいんじゃないでしょうか。軽いですしね。
     樽は止めて瓶にしようかと悩んでいたところにはお客様の「生ビールください」という注文に応えられるのはメリットと言えるでしょう

ぶっちゃけお店の立場としてはメリットはそんなもんでしょう
ではデメリットは?

  • 樽(ペットボトル)の交換回数が増える
     グラスの大きさにもよりますが入る液体が330mlだとしたら9杯売れたら3Lのペットボトルが空になるので交換が増えます

  • ペットボトルビールが要冷蔵
     TAPPYには保温機能しかなく、常温のペットボトルビールを冷やしておかなければなりません。聞いた話だと3本セットでの流通だそうなので1本はすぐセットするとしても残り2本は冷蔵庫に入れておかなければならないですね
     これは中間業者も同じで、配送中は仕方ないとしても保管は要冷蔵です

  • ゴミが増える
     事業系ゴミ(ペットボトル、梱包材)が増えるのでひょっとしたらデメリットかもしれませんね

他にもなにかありますかね、私は思い浮かばなかったです

次にメーカーのメリットです

  • 樽ビールから瓶ビールへの切り替えを阻止できる
     統計データを見てるわけではないのでわかりませんが肌感覚で言うと「生ビール無いの?瓶ビールならいらない」というお客様はいらっしゃいます
     なので樽ビールの店が瓶ビールへ切り替わることは売上減につながると考えられます。それを阻止できるのは大きなメリットではないでしょう

  • 樽の回収から開放
     KIRINビールさんが流通させている樽の量から考えれば微々たるものかも知れませんが回収して洗浄するコストが少しでも軽減されるのはメリットですよね

こんなところでしょうか?何かご意見があればコメントで教えてください、追記します^^

デメリットは・・・
TAPマルシェを始める前であれば開発やノウハウの蓄積、重点の手間などがデメリットでしたでしょうけどTAPPYに関しては特にデメリットは思い浮かびませんでした、これもなにか思い浮かぶ方はコメントください

最後にお客様のメリットを考えます

  • とにかくビールが美味しい
     もうこれに尽きます!
     開栓直前まで、さらには開栓しても保たれるビールの冷蔵保管。ビールサーバー洗浄不足によるビールの味わい劣化がない、回転が早まることによる鮮度の維持

ビールは熱と(10度を超えたらビールにとって熱い)光(紫外線)に弱いです
配送は3本入りのダンボールなので日光遮断、トラックでの配送中は仕方ないですが酒屋とお店での保管は要冷蔵
ビールが劣化する要因が可能な限り取り除かれています

それによる鮮度の維持
はお客様にとってメリットしかないでしょう
ではデメリットは・・・

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