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経営者の悩み・・・ 人的資本経営

近年、私たちの会社にいただく相談は、売上向上や利益向上などを中心とした生産性向上に関することも多いですが、優れた人材が育たない、採用と雇用ができない、または定着しないという相談を受けることが多くなっています。近年の経営者の悩みで最も多く相談を受けるのは人に関することです。
業界の特性などによって傾向に異なりはあるものの、社員を募集しても、なかなか応募がないとか、せっかく採用できたのに定着してくれない・・・といった悩み=愚痴を聞くことも増えています。
このような悩みに対する支援をすることも、私たちの仕事の一環ですので、採用支援や定着向上に向けた支援を行い、成果を出すという取り組みも推進しています。ただ、私たちが外部から、いくら支援をして成果をだしたとしても、私たちが離れると、また元の状態に戻ってしまうという現状が多く発生してしまいます・・・
私が、先で「悩み=愚痴」と言ったのは、経営者の悩みを聞いているようですが、実は、それは経営者の悩みではなく、単なる愚痴だということです。
社員を募集しても応募がないとか、採用した社員が、すぐに辞めてしまうという現状は、以前よりも増してひどい状況になっています。
では、この状況は、なぜ起こっているのか・・・ なぜ、以前より増して社員を募集しても応募がない、採用しても、すぐに社員はやめてしまうんでしょうか・・・
その原因はどこにどんな原因があるのかを考える必要があります。
ひとつ大きな要因は、社員の就労意識(仕事や会社に対する価値観)が大きく変化しているからです。
以前ですと、社員の価値観は、一度、会社に就職すれきば一生勤めあげるというものでした。しかし、今の社員が会社を選択する基準は、給与と休日など、条件の良い会社が良い会社とされています。また、SDGsや健康経営に取り組んでいる企業などの支持も高くなっています。これは、社会貢献に前向きな企業に対する評価の高まりや、社員を大切にする企業体質などが会社選びの際の重視項目になっているということです。
そして、もうひとつは、自分のライフプランに合った会社選び、自身のキャリアアップに役立つ会社選びといった選択基準なども重要視されるようになっています。
近年、こういった社員の就業意識は、著しく変化しています。
つまり会社を取り巻く環境が激変しているということです。
こういった、社員の就労意識などの環境の激変が起こっている中、経営者は、自分たちの会社を全く変えずに、従来通りの経営体質のままで、社員を募集しても応募がない、採用しても長続きしないなどと愚痴をもらしているということです。
こういった問題を発生させている原因は、経営者、会社の社風や企業文化にあるのです。
それに、今、気づけていない経営者、会社は、今後、ヤバいと思ってもらった方が良いです。
こういった経営者が会社をダメにしていく・・・ 将来がとても不安な会社といえるでしょう・・・

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