情熱のフラミンゴ「オー・プラネテス」制作日誌

劇団情熱のフラミンゴ最新公演『オー・プラネテス〜汝はどこにいる』の制作日誌。主に主宰の…

情熱のフラミンゴ「オー・プラネテス」制作日誌

劇団情熱のフラミンゴ最新公演『オー・プラネテス〜汝はどこにいる』の制作日誌。主に主宰の島村和秀が執筆| 2019年11月21日(木) ~ 11月24日(日)@アトリエヘリコプター

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2020/1/1|あけましておめでとう

あけましておめでとうございます。年末年始の挨拶が苦手なもんで、noteにまとめて記してご挨拶とします。 ところで、2010年がはじまるとき、ボクは大学3年生で、正月は当時住んでいたアパートでイカ刺しを肴に酒を飲みながら、「さてさて2010年代はどんな時代になるんでしょうね?」なんて話をしていました。 この時は、ガラケーが主流でiPhoneはたしか3とかが発売されていた時期だったと思う。どうやってみんなと連絡を取り合っていたのかあまり思い出せない。eメールを使ってたんだっけ

    • 11月1日|たとえ好きでも無償ではない

      制作日誌というのは毎日書くものだろ!と、思いながらも日々稽古と打ち合わせ、そして食いっぱぐれない程度の労働に勤しんでいます。 稽古のギアが入ってきていると俳優陣を見ていて感じる。今はサードくらい。このギアは「面白さ」「楽しみ方」の発見と連鎖して上げていけるものだと思う。美術もすこしずつ稽古場に置きはじめた。早くトップに入るように、座組みでファイトしていくとする。 『オー・プラネテス』は「オデュッセイア」というギリシア神話を元に劇作しています。と、聞くと、小難しいのかなと思

      • 10/23(水)|数少ないリアルな体験について①

        生きていて「リアルだなぁ」と感じたことは、数回程度しかない(というか、思い出せない)。いま、この瞬間も現実なのだからすべてが“現実”なはずなのに、あらためて現実かと聞かれると首をかしげてしまう。 それは、ぼくが一人っ子だからかもしれない。妄想大好き少年だったから、何を見ても現実的に感じられない逆さメガネをかけているのかなと思う。一時期、「うんこセルフポートレイト」という身もふたもない自撮りにはまっていたことがある。 大の便がもよおしてきたら、ぎりぎりまで我慢して「もうだめ

        • 10/22(火)|本番まで1ヶ月を切り、制作日誌をつける

          情熱のフラミンゴというクレイジーな名前の劇団をつづけ、今回で7回目の公演となる。この劇団名を聞いて、ひとはどんな作風を思い浮かべるのか。文字通りの印象なら「正義とパッションの押し売り」だし、その裏を考えても「無意味の表現」とは言い難い。なんというか、向こう側の意味がわかりづらいのである。 情熱のフラミンゴとは?① だから敢えて打ち明けてしまうと、向こう側の意味もこちら側の意味もとくにないのです。2015年、とある申請書を記入する際、団体名が必要になり、映像作家の川本直人く

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        • 「オー・プラネテス」制作日誌(巡礼、または彷徨い)
          4本