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10/22(火)|本番まで1ヶ月を切り、制作日誌をつける

情熱のフラミンゴというクレイジーな名前の劇団をつづけ、今回で7回目の公演となる。この劇団名を聞いて、ひとはどんな作風を思い浮かべるのか。文字通りの印象なら「正義とパッションの押し売り」だし、その裏を考えても「無意味の表現」とは言い難い。なんというか、向こう側の意味がわかりづらいのである。

情熱のフラミンゴとは?①

だから敢えて打ち明けてしまうと、向こう側の意味もこちら側の意味もとくにないのです。2015年、とある申請書を記入する際、団体名が必要になり、映像作家の川本直人くんにメールで「どうする?」なんて話をしてる流れで適当につけた名前なのです。

ただ、ヴィヴィッドな赤を連想させる名前にはなっていると思う。2000年代から震災まで、世の中を壊そうという意思が「態度を放棄する」という方法で存在していた(ように思う)。当時学生だった僕は、そのようなムーヴメントに革命前夜的な気配を感じていました。しかし、「震災後」という言葉も風化したいま、さまざまな業界で住み分けが無意識的に浸透して、全体が変わる大きな力はなくなってしまった。

そんな、これからの時流を感じて「自分は夜明けを起こす赤い闘志を持ってたいな…、貧弱だけど…」と、名前をつけたのだといまなんとなく思い出してきた。

とはいえ、ここが一番大事なんですけど、もし自分の息子が「情熱のフラミンゴ」という劇団を旗揚げしていたら、膝から崩れ落ちると思う。親戚の寄り合いでいえるでしょうか?「息子が情熱のフラミンゴという劇団を主宰していてね。今年で32になります」

言えるわけがないよね。やっぱり、劇団の名前は親が真っ赤になるような名前がいいよね!(そうじゃなくてもOK)

ま、ネガティブに考えても仕方ないので「全ての子供達に、おめでとう」というエヴァラストのような居直りで、肯定感を高めて、新作にのぞもうと思う。

このnoteでの雑文は本番まで1ヶ月をきった本公演「オー・プラネテス〜汝はどこにいる」の制作日誌です。本作は、英雄・オデュッセウスが故郷に帰るまでの苦難の航海を描いた「オデュッセイア」を原作にしています。そんなオデュッセウスのごとく、クリエーションも難破したり、希望を見出したりと、荒波を進んでいます。公演も1ヶ月をきり、そんな、制作の模様や情熱のフラミンゴについてまとめたく、この日誌を綴ることにしました。

10月22日(火)|今日は情熱のフラミンゴについて、書きました。島村和秀

情熱のフラミンゴ 第7回公演
『オー・プラネテス〜汝はどこにいる〜』

O Planetes,Where Art Thou?
2019年11月21日(木) ~ 11月24日(日)
@アトリエヘリコプター

脚本・演出/ 島村和秀
原案:ホメーロス「オデュッセイア」

出演/ 秋場清之、MIKI the FLOPPY(以上 情熱のフラミンゴ)
飯田芳、小出水賢一郎、新見綜一郎(山山山) 、兵藤公美(青年団)、宝保里実(コンプソンズ)、望月志津子(五反田団)
音楽・演奏/ Coff

〜あらすじ〜 罪をめぐる騒やかな1日の巡礼
美容整形シュミレーションアプリを開発したプラネテスという会社の船上パーティが行われていた。
姉の婚約者を探す男、整形で人生を変えた親子、全能感に浸る社長。ぼんやりとした不安をつのらせ夕日を眺める者もいる。
狂乱の船から愛する人が待つ家に帰るまでの 1 日を描いた、ある男の巡礼物語。

《公演日程》
2019年11月21日(木) ~ 11月24日(日)|全6ステージ
11/21(木) 19:00★初日割対象日(予約のみ)
11/22(金) 19:00
11/23(土) 14:00 / 19:00
11/24(日) 14:00 / 19:00
※受付開始は開演の40分前、開場は開演の20分前

《チケット料金》
◇予約◇
一般:3,000円
ユース/シニア割:2,500円
初日割:2,500円
グループ割(2人以上):2,700円
◇当日◇
一般:3,500円
ユース/シニア割:3,000円
※ユース対象 26歳以下、シニア対象 65歳以上 (年齢をご確認できる書類の提示が必要となります)
※未就学児不可

《チケット予約》
https://www.quartet-online.net/ticket/oplanetes11 

《公演Twitter》@OPlanetes
《メール》jyounetu.furamingo@gmail.com
《劇団HP》passionflamingo.com

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