George CRUMB -Makrokosmos Vol.Ⅱ- Piano Mizuha Nakagawa

自身アーカイブです。
自宅療養であまり身体も動かず
いろいろ引っ張りだしていきます。
数年前にプロデユースしました
現代音楽の作曲家ジョージ・クラムの「マクロコスモス第二巻」です。
副題は「アンプリファイド・ピアノのための黄道十二宮にちなんだ12の幻想小品集」です。その名の通り、各星座にちなんだ12曲の作品です。
電子的に増幅されたアンプリファイド・ピアノで弾く指定があります。
内部奏法、声や口笛を使っていますし、ペダルも多用するという演奏者にとってはなかなかの難曲。
 高校時代からクラム作品を取り上げてきたある意味変わったピアニスト
中川瑞葉さんにプロになってクラム作品を続けているなら
プロデユースを約束していたら予定通り異彩を放つピアニストに。
それではとサイデラのオノセイゲンさんに録音からマスタリングまでお願いし完成しました。
せっかく完成したのだから彼女にクラム本人に会いに行きなさいと提案。
連絡したらすぐに大巨匠は気軽に聴いてもらったということで、こちらに会いにきなさいと言われ
彼女はクラム先生に会いにいくために海を越えました。
クラム先生から素晴らしい評価があり彼女にとって
素晴らしい収穫はあったようでほんとよかったです。
セイゲンさんにこんな素晴らしい音源を作ったのに
もっと知ってもらえるよう動きなさいよと言われますがやはり自分は
音楽を作るまででやり切った感があるのでいつも放置してしまいます。
今回大きな病に罹り自分の足跡を引き継いで行ってもらいたい
気持ちが出てきたようです。
元気になったらまだまだやり残したことが満載ですが
今までのアーカイブも整理しようと思いはじまています。
 この作品にに戻しますと、バルトークの「ミクロコスモス」とドビュッシーの「24の前奏曲」を念頭において作曲したという作品で
「マクロコスモス」は全部で4巻あります。
内部奏法と言ってもケージのようなボルトがって感じではなく
ピアノの中に紙を挟んだり、ガラスのコップやドラムに使うワイヤー・ブラシを使ったりしてユーモラスであり怪しくもあ、
ま〜普通じゃない感じ(笑。それと途中でトラトラと叫んだりあとは口笛ですかね。
演奏者にいろいろさせてくれるクラム先生の人柄が出ています。
クラムと中川瑞葉による不思議な空間は、沢田の思う壺でした。
今後改めて配信も考えておりますので
日本では初録音のマクロコスモス2です。
George Crumb : Makrokosmos Volume II / 中川瑞葉 (pf) produced by 沢田穣治 (Unknown Silence)

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