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雑文など

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エッセーなどとは言えない、思いつくままに書いたもの。生意気にも、いつかは私小説的に書いてみたいとの夢も。
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#広辞苑

辞書は紙が良い

NHKのドラマ「舟を編む」が楽しい。 中型辞書と言えば、とうぜん『広辞苑』。意味を調べると言うよりも、辞書を開いたときの偶然性が面白い。ドラマの中では「セレンディピティ(Serendipity)」と表現していた。そう、その偶然思いもしなかった宝物を得る、それが『広辞苑』などの中型辞書の面白さだ。 記事をアップしてから、「悠々自適」という言葉が気になった。 「ゆうゆう」は漢字の連続だが、中国語では無いモノもある。和語に漢字を当てる事により、より和語の持つ意味を拡げたようで驚

「忿」という漢字の読み方

NHKテレビドラマ「舟を編む」の中で、主人公の渡辺みどり(池田エライザ)が「右」の語釈として、涙を流しながら日の出を見て最初に乾く方、と表現した。確かに日の出の東を向けば、南は右になる。南側は暖かいので先に乾く、と考えたのかな。お見事な文学的表現、だが、こういう事に疑問を持ってしまう悪いクセがある。恋人と別れた後で、共に日の出を見た思い出の場所を想像したのだが、日の出に向かっていれば、両目に均等に光や熱が届くので、必ず南側が先に乾くとは限らない。 という事は横にして、「みぎ

広辞苑、買った・・・

図書館に通って、たぶん、この先それほど読む事はないだろう。とは思うのだが、どうしても手元に置きたい。なので今日購入してきた。はじめて『広辞苑』を手にしたのが中学の時だから、孫娘の中学の入学祝いで、などとレジのお姉さんにどうでも良いような言い訳を言いながら、『ラジオ英会話』のテキストと一緒に置いた。 久し振りに、半世紀くらい振りに開いて読んでたら、猫が不思議そうに見てる。『広辞苑』は中学の時に、『世界大百科事典』とともに一番読んでいた本だろう。百科事典は家になかったので、学校