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雑文など

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エッセーなどとは言えない、思いつくままに書いたもの。生意気にも、いつかは私小説的に書いてみたいとの夢も。
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2024年1月の記事一覧

「光る君へ」の吉高由里子

久し振りに真剣に、NHKの大河ドラマを見てる。「光る君へ」でまひろ(後の紫式部)役の吉高由里子さん、何となく紫式部の若い頃ってこうだったのだろうな、と思えてしまう。真剣に代筆をしてる姿など、スゴく良かった。撮影のエピソードとして、実は彼女は左利きで、右手で筆文字を書く場面が多くて現場での撮影30分前から緊張して練習をしてるとか。あの真剣に紙に臨む眼差しって、それから来ていたのかな。 『源氏物語』って、現代語訳を読んだ事は無いけど、余り読む気にもなれなかった。チョット現実離れ

世界大百科事典

そろそろ近付く孫娘のチーちゃんの誕生日に、最も喜ぶ物はと考え、自分自身が今までで一番嬉しかった物を思い出した。そう『平凡社世界大百科事典』で、これを目の前にしたときには、読みもしないのに急に世界が拡がったような感激をした。専用書棚と一緒に贈ろうと思い調べたら、もう20年近く改訂版が出ていないようだ。読み物としても、あらゆるジャンルの中でも『世界大百科事典』が最高傑作だと思っている。 小説を読んでいて、チョットした事でも調べると、そこから更に別の項目に拡がり、いくら時間が有っ

足の悪いスズメ

朝と夕方に、玄関の前に小鳥用の餌を撒いてる。 たまたま数年前のヘッカタ用の餌が出てきて、玄関前に撒いたら、1羽足の悪い雀がいた。少し外側に曲がっているようで、でも元気に飛び跳ねていたから支障は無いのかもしれないが、それから餌を撒くようになった。 ずいぶん昔になるが、まだ20代の頃、ブタンガスのボンベを40本並べていた。そのボンベ小屋の台はトラックに合わせて高くなっていて、そこに仏壇の米を置いた。母を亡くしたばかりで、毎日母のために水と炊きたてのご飯を供えて読経を上げていた。

白鷺の思い出

数年前、冠動脈狭窄でステントを入れ、心臓リハビリとして散歩を始めた。春の少し寒い時期で、白鷺の親子らしき4羽が、いつも川原の中州に来ていた。少し細い弱そうな1羽だけが、何となく仲間はずれにされていた。いつも1羽で石の上に乗って、川の流れをジッと眺めていた。他の3羽のように水に入ることもなく、ただ眺めていた。 そんな仲間はずれにされていた白鷺にも友達がいて、青鷺の2羽とか3羽とかが、少し離れて一緒に移動していた。1年間は青鷺といつも一緒に来ていたのに、翌年から白鷺も青鷺も来な

可愛い、って言ってダメ

孫娘と、恋愛論とも言えないようなことを話した。 チーちゃんはかなり男の子に人気らしく、いつも数人が近くに居て、女の子からは媚びを売ってると言われてるらしい。本人は全くそういう気持ちはなく、自分だけの世界を創ってしまうような子なのだが。 まだ小学生には早いと思ったが(何が早いのか解らないが)、男の考える女性像や求めるモノや好みなど、ある程度は教えても良いと思ったのだが・・・。 悔しい事に、チーちゃんが一番好きなのはパパで、いつも離れないでジャレ合っていて見てるとヤキモチが

マイナンバーカード、大丈夫?

マイナンバーカード偽造、在留カード偽造、さらに「SIMスワップ」など、便利な世の中になればなるほど、個人情報は重要になり、充分な対策が必要になる。 住所・氏名・生年月日・性別・電話番号・メルアド程度は既に流出されていると思った方が良いだろう。実際に、取引のある通販サイトを真似たDMや、住所や好みに合わせたメールが届いている。スマホにまで勧誘電話が掛かってくるので、発信元情報を表示するアプリも入れてある。 ネットバンクを利用し、外食・買い物・移動に現金を使わなくなった。2年

和歌の背後を読みたい

年末になり常と変わらぬ日々の中、12月から『徒然草』を原文で読み始めた。世間では正月の用意やら何やらと、新年を迎える用意に忙しそうだが、それとは無関係にのめり込んでも、簡単に読めないだけに面白さは大きい。現代語訳を読んで、何となく分かったと思っても、それは表面だけの意味でしか無い。 吉田兼好、本名が卜部兼好(うらべ の かねよし)、父が吉田神道を継ぐ家に生まれ、従五位まで出世するが30歳で出家をしてしまう。世は鎌倉末期から南北朝時代、乱世の京で過ごしながら何を思ったのだろう