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雑文など

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エッセーなどとは言えない、思いつくままに書いたもの。生意気にも、いつかは私小説的に書いてみたいとの夢も。
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2023年12月の記事一覧

テレビで「平塚 八兵衛」

録画しておいた「平塚八兵衛 吉展ちゃん事件」をみた。 昭和の名刑事、平塚八兵衛の事件解決への執念がすごかった。そして犯人の小原保の生い立ちまで追い続けた執念をみて、あの刑事としての執念が、時に冤罪をも生みかねないと感じた。正しく犯人を追い詰められたのは、一種の職人技のようだ。 とはいえ、後に小原保は犯罪は認めていたが、実際には足が悪くて走って逃げられない、自転車での行動も素早く動けない、殺し方も口を塞いでいたら死んでしまった、などと話していた。死刑を逃れるための、過失致死

歯が取れた

昨日、家でキャラメルを舐めていたら、噛んでいたらかな、前から2番目の乳側切歯が折れた。以前、折れた所に貼り付けていたのが取れた、が正しいのかな。同じ町内に評判の歯医者さんがあるので、こういう時には大変に助かる。 65歳、高齢者になる頃には、上下総入れ歯になった人がいる。原因は何なのか聞いてなかったので、歯医者さんに聞いてみた。分からないそうだ。そうだよな、直に見たわけでもないし。 ところで、総入れ歯になると顔が変わってしまう。むかしテレビでクシャンおじさんというのが有った

フィルターバブルの検索結果

 最近、フィルターバブルに囚われてしまったようだ。YouTubeでもスマホの検索でも、ウクライナ戦況や彼の国の経済国政などばかり、真っ先に優先されてる。とくに彼の国に関しては、少し思うことを一度だけ意見の書き込みをしてした。当然のことながら関連事項が優先的に表示され、同様の考え方を持ってる人達の「場」が優先される。同じ様な意見が集まり、過激な意見に引き込まれ、それが正しい事のように錯覚してしまう。SNSの狭い世界でつながり、バブルの中に閉じ込められてしまう。フィルターによって

スマホを替えたら変わった事

スマホの機種交換で、今までと行動のパターンが変わった。何よりも出先での疑問を直ぐに検索でき、日常の必要な事、買い物でも現金を持たなくなり、移動でのSuicaも使い、気になるものは即撮影をし、ブログを通して記録も付けられ、日々の予定や金銭管理アプリや銀行のアプリなど、スマホ1台を持って何でも出来るようになった。 今までのスマホは電子辞書として便利に使っていた。自宅の中でだが。 使用する必要機能としては、検索(電子辞書)・WhatsApp(電話・大容量メール・チャット)・+メッ

桐生市の生活保護問題

あまりにも酷すぎて言葉も出ない。 生活保護の給付を1日千円とか、1週間で1万円とか、しかも本来の支給額との差額分を、支給済みとして別に保管していたという。 片道200円のバス代を使って、1000円をもらっても、差し引き600円で暮らせということになる。しかも正規の支給をしたことにして差額分を取ってしまうとは、市が詐欺を行ってるようなものだ。更にハローワークで就職活動をしたという証拠文書の提出を毎回求めていた。 第五章 保護の方法 第三一条(生活扶助の方法)に「生活扶助は金

読書経験と本屋さん

孫娘のチーちゃんは、飢えた人がご飯を貪り喰う様に本を読んでいた。それがやっと最近は落ち着いてきたそうだ。このままでは家計が持たないと言うくらい、旅行に行っても移動中に1日に1冊は読んでしまう。それも書く量が増えて、少しずつ収まってきてると言う。 友達のお母さんは猟奇殺人のノンフィクション小説を読んでるとかで、それを借りて読んだ影響か、恋愛小説とか笑える話しとかではなく、犯罪を犯す人の気持ちを知りたいと思い始めたとか。それとなく注意をしたら、大丈夫、ママのことが嫌いでも殺した

ネグレクトの原因

数日前に娘が来て、二人の子どもを育てるのに、あまりにも個性が違いすぎて迷うことが多いと言ってた。個性を伸ばしながら、子供の方向性は親が決めないように、好きなことが解ったときには遅れないようにと、いろいろと考えているようだ。手出し口出しを抑えるのが、もっとも大変らしい。 それと共に仕事を持つ自分自身の時間も取れず、家事でもしなければならない事や、より学ばなければならないことが多くて、時にはイライラしてしまうとか。 卒業以来ずっと保育園勤務だけで、乳幼児から成人するまでの長い

錯視?「見かた」と「捉え方」

いつもと違う、少し低い舗装されてない脇の道を歩くと、いつもシュトルムの短編小説『みずうみ』の一場面を思い浮かべる。北ドイツの、デンマークとの国境紛争の起きた、美しい山の中の光景が浮かぶ。行ったこと無いけど。 少女エリザベートと、老学者の少年時代のラインハルトの、幼い頃を共に過ごした思い出の湖と深い森の道が浮かぶ。幼い頃に父の実家で過ごした日々が、この『みずうみ』の世界と妙に結びついている。 そんな事などを考えながら歩くと、毎日歩いていた同じ道が、別の世界に見えてきて、散歩

寒暖差アレルギーに葛根湯加川芎辛夷

「葛根湯加川芎辛夷」もう一度購入した。  かなり効果が感じられたので、無くなってから2日間開けて、再度購入した。 寒暖差アレルギーと言うのだろうか、寒くなると明け方に鼻詰まりになり、水のようなサラサラした透明な鼻水が流れ出る。いくら鼻をかいでも、それが刺激になってむず痒くなり、更に多くなる。しだいに鼻づまりが酷くなり、鼻呼吸が出来なくなる。昼間に温かくなると、いくらか楽にはなる。 数年前から始まり、点鼻薬を処方されたが効き目は無かった。去年はまだ我慢が出来たが、今年は夏の

物や言葉に惑わされない

ノンビリした老後で羨ましい、好きなことが出来て良いねえ、そんな事を良く言われる。1ヶ月か2ヶ月に1回は2泊程度の旅行に出かけ、温泉地を歩いてくる。今は保護猫2匹が家族に加わり、しばらくは1泊で我慢だが。片道2時間も掛けて温泉地の図書館や、小さな村の資料館にも行き、帰りは日帰り温泉を楽しむ。いかにも優雅な独居老人に見えるようだ。 63歳の時に妻を喪い、10年も経つと様々な煩いから離れ、一人暮らしにも慣れてくると、孤独もまた良いものだと思えてくる。何よりも自由で、行動も時間の使

古典で暇つぶし

古書店で、わずか1,000円で『新日本古典文学大系 方丈記 徒然草』が手に入った。けっこうくたびれた様子なので、遠慮なく線引きや思いつきなど、書き込みも出来そうだ。 最近、学ぼうという意欲がなくなり、むしろ書くという行為で吐き出したくなる。少しばかり長生きが過ぎたようで、いろんな事を見過ぎたようだ。見るだけではなく「万事休す」、煮て喰おうと焼いて喰おうと、後は好きにしろ。そういう場面を何度も経験してきた。よくぞ今まで生き抜いたと感心する。 さて、迷うことの多い老後の余生だ

柿の木の雀たち

我が家に集まる雀達、少し気が弱すぎる。早朝に柿の木に集まっても、直ぐに追いやられてしまう。 ギャーギャーうるさい大きい鳥と、鶯色の雀よりも痩せて小さい鳥の群に、いつも追い出されてしまう。 少し離れた電線の上や建物の屋根の上で、「いじめないで、いじめないで」って鳴いてばかり。仕方ないから、今は小鳥用のエサを用意して塀の上に撒いておく。 子供の頃、祖父は木の実の取り方について教えてくれた。上は鳥用に残し、下は通りすがりの人が食べられるように残し、家の者は中間を取れ、なんて。

一応は実家だから、正月は…

とつぜん妹夫婦が、近くまで来たからと、訪ねてきた。正月に集りたいという。毎年、盆と正月に集まってたが、コロナを機会にそれも無くなってきた。 東京の弟は、未だに大手ゼネコンの現役を辞められない。コロナやインフルに掛かると危険な持病があるが、役付で特殊な様々な大型資格を有してて、次世代が育たないと責任があるという。休日は外に出ないようにしてる。今は無理もできない状況らしい。 娘夫婦も、旧家に嫁した先で忙しく、正月前に作ったお節料理を持って顔を出す程度。もし集まるなら、掃除に来

去り際は清くありたい

気晴らしのドライブを、紅葉狩りを兼ねて行き、少し遠くまで足を伸ばした。 かつて零細企業とは呼べないほどの興隆を極め、300名を超える従業員を抱えていた工場跡地を、久し振りに見た。利益を上げ、何ら問題はなかったはずなのに、何ともあっけない幕切れだった。あくまでも経営側の失敗だろう。 功なり名を上げれば身を退くべき、という老子の一節を思い出した。 その者の身に相応しい、身と心に玉の器を持っている。例え一時でも、程を超えて持ちすぎるは如何なものか。周りが見えなくなり、驕慢な態