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プリンセスと #MeTooと #YouToo

huluドラマ「ハンドメイズ・テイル」

ハンドメイズ・テイルというアメリカドラマのサード・シーズンが始まりました。

時代はだいたい現代の地球で、環境破壊によって不妊が進み、健康な赤ちゃんが生まれて来る確率が著しく低くなってしまった世界。そんな中、キリスト教原理主義が台頭し、全体主義国家となってしまったかつてのアメリカでは、妊娠可能な女性は、不妊の妻を持つ「司令官」と呼ばれる支配者層の男性の家に配属され、代理母となるよう強制される・・・と言う、えげつない内容です。
詳しくは、こちらへ(huluの特設ページへ飛びます)

とまあ、代理母と言っても、ハンドメイドたちの人権は著しく侵害され、そして不妊の妻たちも「女性の存在意義=子孫を残す」みたいな考え方の中で苦しんで、人権を侵害されているのです。

・・・強弱の程度はあれど、今現在、似たような社会が身近にあるような・・・?
こどもとは一緒に見られない内容なので、主に夜中に観賞してます。

プリンセスと #MeToo

全然話変わりますが、夜と言えば、寝る前に絵本を読んであげることもよくあります。娘はプリンセスの話が好きなので、白雪姫とか、シンデレラとか。
でもよく言われるように、おとぎ話のプリンセスって、つくりが#MeTooなんだってことに改めて気づかされます。プリンセスが幸せになるオチは必ずと言っていいほど王子様との出会い。しかも唐突に現れた王子からの一方的な一目惚れ。プリンセスは選択権もなく結婚させられることで幸せ、めでたしめでたしって・・・!

これは、ハンドメイズ・テイル並みにヤバイ話なんじゃ・・・いや、それ以上かも。だってハンドメイズ・テイルは、国家こそクソなんだけど、主人公はそのヤバさに気づいていて、ボロボロになりながらも立ち向かっていく。(サードシーズンでは、女性たちの反撃の狼煙が上がるのです!)
だけど、プリンセスは完全にその世界を肯定して、何の疑問も抱いていない。

女は美しくてなんぼ。財力と権力のある男に気に入られることが、幸せへのたった一つの道。

娘には、「プリンセスだって選ぶ権利あるやろがーい!」とツッコミ入れながら読んでます。夢に溢れたプリンセスの世界を、全否定するわけにはいかないから。
今はわからなくても、いつか気づくだろう。きれいなドレスとお城で飾り立てた、ハッピーエンドと言う名の#MeTooに。現実世界の性差別はたぶん、そう簡単にはなくならない。だけど、あきらめるのではなく、疑問を持ち、立ち向かうことのできる人間であってほしい。

男性だって、#YouTooかもしれない

かたや息子は、どのような男性に育てていけば良いのでしょうか。女性は今、「共通の敵=#MeTooな古い価値観」があり、それをぶち壊すために邁進できる。

果たして、男性の未来には、どんな選択肢がある?

大学を卒業したら、新卒で入社して、転職はすれど切れ目なく働いて。
結婚して、妻は専業主婦、こどもが増えたら育てるためにますます働いて。
もしくは、共働きでも、産休育休で収入減った妻の分も働いて。
定年しても延長雇用で働いて。
・・・だいたいこんな感じですかね? 雇用される人生。

男性には、こんなにパターン化した人生しかないの?
そんなはずはない。

今、共働きが主流となって、いろいろと苦労している私たち母親が、息子にかけがちなセリフって、こんな感じじゃないでしょうか?

「女性をバカにしちゃだめ」「あなたは、ちゃんと家事ができる男性になってね」「勉強していい学校に入って、ママやパパよりいい大学に行ってね」「そしてもっとしっかり稼げる安定した会社に入らなきゃだめだよ」

後半は、こどもをパターン化ベルトコンベアーに載せる言葉。
そして、これって、娘より息子に言いがちじゃない?
#MeTooが #YouTooを生んでない?

女性は古い価値観をぶっ壊すために戦ってるけど、男性だってもっと古い価値観から解放される必要があるはず。

息子には、女性を対等に見られる人間になってほしい。
そして、自分自身の人生の選択肢を大切に、自由に生きてほしい。
そのために、勇気を持って声を上げ、一歩踏み出せる人間になってほしい。

まとまってないけど、まとめ

何回も書き直したのですが、結局ここまでしかまとめることができませんでした。
この先は、今後の人生を歩みながら考えていきます。
娘を後押しする言葉はたくさん思いつく。
だけど息子を後押しする言葉はもっと考え抜いていかないといけないですね。

長文をお読みいただきありがとうございました。

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