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埋火

胸の奥の憎悪を
くべて来た埋火

くべるたびに火の粉で
心が焦げる


こんな自分があなたを思ってもいいのかと


火の粉で焦げ続けながら泣く


この火を鎮めて、と

泣いても消えない


この火は私


この黒を見られたくない

焦がれ

泣いてうずくまる私を

あなたに見られたくない

けれど

泣きながら思い出すのは憎悪の起源ではなく


ただあなただけ

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