家でロウリュサウナ気分を味わいたい

どうも。サウナーのじゃがです。

突然ですがタイトルのとおり、家でプライベートサウナ気分を味わいたくてたまらないんです。

今や日本は空前絶後のサウナブーム。全国津々浦々に魅力的な新サウナが訪問が追いつかないレベルでボコボコと勃興する昨今。サウナイキタイでイキタイを登録する日々が続いている方も多いのではないでしょうか。

そんなサウナイキタイにも掲載されない秘密のサウナ。それが「プライベートサウナ」であります。お金が腐るほど余っているサウナーは会社や自宅にサウナ室を造っちゃったり、高級マンションの共用部にサウナがあったりする時代が到来しており、「家にサウナがある」は人生の成功者としてのステータスの一つといっても過言ではないかと思います。

かくいう私も家にサウナがある環境に憧れておりますが、平凡な極狭賃貸暮らしサラリーマンにはサウナを買う金も置く場所も無い。それでも一度憧れ始めると意地でも家にサウナが欲しくなる。俺も家でサ活したい…ロウリュもしたい…ついでにサウナギャルを招いてウハウハしたい…!

繰り返すけどサウナを買う金も置く場所も無い。けど考える頭はあるぜ!ということで都内極狭賃貸に住んでる一般市民がギリギリできる範囲で家にサウナを、なんならロウリュサウナを造れないものかと考えました。

そう決まれば思い立ったが吉日。与条件を考えます。

①ゴール設定

まず理想を言えば家にゴリゴリのロウリュサウナを当然造りたいところなのですが、私の自宅が賃貸物件であるという与条件から、仮に金があってもロウリュサウナを造ったら原状回復が困難なので断念します。あつあつ君のような家庭用箱型サウナという案もありますが、ロウリュができません。テントサウナは庭が無いし室内で薪をくべたら火災報知器がなって大変なことになる。

そうなると電気熱源のMISAストーブによるサウナ案が浮上するのですが、色々調べるとMISAストーブは使用にあたって単相200Vの電圧が必要であると発覚。賃貸では電気工事はできないのでこれまた断念。厳しすぎるぞ自宅ロウリュサウナの道!!

現実的に考えて、もうこの際サウナとロウリュは切り離して考えることとし、ロウリュができればいいじゃないかと最大限の妥協をします。一般市民を代表し、ご家庭にギリギリあるもので安全に家ロウリュをすることを目指します。

②自宅ロウリュに必要な道具

次にロウリュのために必要な道具を揃えます。

まずストーブ。熱源としては持ち運びができる卓上コンロとし、コンロはコンセントにつなぐ電熱コンロとガスボンベコンロのうち、火事など事故につながる危険性を考慮して電熱コンロを採用します。なぜなら家にあったから。

次に、電熱コンロだけではサウナストーンは熱せられないのでストーンを入れる器が必要。はじめは石焼き芋みたいな土鍋を考えていたのですが、普通の土鍋は熱しすぎると割れることがわかりました。石焼ビビンバの鉄鍋は熱伝導は良いけどアロマ水をかけたり外気で冷めるのも早そう。そんなことを考えていたら以前に友達から燻製用土鍋を貰ってたことを思い出しました。30分程度なら空焚きしても全然割れないしチップが発煙し続けられるように蓄熱性も高いのでぴったりでしょう。

最後にストーン。調べたところ石は半端な石を使うと爆ぜて危ないことがわかりました。つけめん屋とかで使う鉄製の焼き石も同様です。ロウリュして怪我をしたら元も子も無いので安全性に配慮し、ロウリュの命たるストーンはサウナ用のものを買うことにします。調べるとサウナストーンって私のような燻製小鍋にちょっぴりというニーズは極めてニッチなようですね。十数キロ単位でしか売っておらず絶望していましたが、サウニズムさんがサウナストーンをバラ売りしているのを発見。小さめサウナストーン(300g/1個)を5個購入しました。送料込みで2,200円也。

③部屋ロウリュしてみる

サウナストーブよし、サウナストーンよし、一応熱波師の端くれなのでサウナアロマもある。道具が揃ったら善は急げ!これよりロウリュを実施する!

まず燻製土鍋にサウナストーンを入れて電熱コンロでガンガンに熱します。ワンルームの机のPCの脇でロウリュしようとしてる。なんてシュールな光景。20分ほど加熱したらそろそろ準備OKかな?70度のお湯でアロマを準備します。アロマよし!投下!

おおー!これはロウリュ!俺、部屋でロウリュしてる!これは一億総ロウリュ時代の幕開けかもしれん!テンションが上がってガンガンぶっかけますがなかなかパワーが強く、用意したアロマはすぐ無くなってしまいました。

しかしここで気づいたことが2つ。まずロウリュ音の割にアロマの香りが弱い。ロウリュで上がった蒸気が下に降りてきてフワァ〜って香るあの感動がないのです。それもそのはずで、どんなに狭いとは言えワンルームの部屋なので少量のアロマは一瞬で部屋中に散って薄まってしまうのです。一度部屋を出て戻ってくると、ほんのりブラックフォレストの残り香を感じますがこういうのじゃないんだよ。

次に、私の自宅はさほど天井が高くないので、ロウリュを繰り返すといつか天井の壁紙が間違いなくふやける。もし退去するときに天井の壁紙がふやけてたら不動産業者になんて説明すればいいんだ!

④改善版部屋ロウリュ

ということでこの2点対策を考えます。少ない蒸気でも空間を満たせるような小さめのテントはないものか…と思ったらありました。1人用テント。私はサウナーの傍らで社交ダンサーもやっているのですが、ダンスの大会って着替える場所が会場に無いことがたまにあるので、パートナーがどこでも着替えられるように着替えテントがほしいなと思っていたのです。災害時にも使えそうだしね。この中でロウリュやったらどうだろうか!早速購入。

そうと決まれば話が早い。室内にテントをおっ立てます。めちゃ狭い部屋にテントが鎮座しております。この臨場感伝わるかしら。

サウナストーブよし、サウナストーンよし、テントよし!アロマ投下!

ロウリュによってアロマの蒸気が昇り、それがテントの天井にぶつかって降りてきて…フワァァ〜〜…キターーーこれこれ!ブラックフォレストがもろ!完璧部屋ロウリュ完成じゃい!

今まではサ道のオープニング越しに眺めていたロウリュが、サウナイキタイのARでロウリュ気分を味わって感動していたロウリュが、自宅で実際にできるのです。これは人生の成功者に片足つっこんでるでしょ。これからは寝る前にお香を焚くのと同じノリで毎晩ロウリュする時代が到来ってわけですよ。

今回私が用意したものは、電熱コンロ、燻製土鍋、サウナストーン、着替えテント。ロウリュサウナストーブはサウナにしか使えないけど、これならサウナ以外にも色々使えるからね。みんなも真似してね。ただし安全には注意を払って!

というわけで、サウナら〜。


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