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美容垢の皆さんが薬機法ってなに?って思ったら読む記事¦名称と定義

InstagramやX(旧Twitter)で、いわゆる美容垢をつくってレビューを楽しんでいる皆様がぶちあたる壁、薬機法。
「薬機法ってなに?難しいんでしょ?」「薬機法って知らないと逮捕されるんでしょ?」「弱小垢の私には関係ない」「薬機法薬機法いわれるとPRで何も書けないじゃん」…など、皆様の言いたいこと、よく分かります。
実は私も、そう思っていた一人です。

ここでは❝高校生でもわかる薬機法(化粧品)❞をテーマに記事を書いていきます。
まずは薬機法が何なのか、法律の定義の解説からスタートです。
極力、むずかしくない言葉で説明しておりますので、薬機法の勉強に抵抗がある方にこそ読んでいただきたいです。


薬機法ってなに?正式名称とその略称

正式名称は『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律』。一般に『医薬品医療機器等法』と略されたり、『薬機法』と呼ばれたりします。
美容垢の皆様には『薬機法』の呼び名が浸透しているのかな、という印象です。

正式名称から
・お薬や医療機器などが本当に効果があるのか?
・安全性はあるのか?
など、人の健康や生死に密接に関わる法律であって、わたしたち消費者を守る法律であることは、なんとなくお分かりいただけるでしょうか。


医薬品、医薬部外品(薬用化粧品)と化粧品の違い


化粧品の区分け

医薬品:いわゆるお薬のこと。外用薬含む。主に治療や予防に使われ、効果があると認められたもの。効果がある分、副作用のリスクもある。

医薬部外品(薬用化粧品):化粧品として使用する医薬部外品のことを薬用化粧品という。ウラ面に医薬部外品の表示あり。「有効成分」が配合され、各症状への予防的効果があり、人体への作用が穏やかなもの。
基本は「角質層まで」の効果範囲だが、証明できれば基底層や真皮までの効果標榜は可。
全成分表示義務なし。表示があっても配合順に書くというルールはない。

ここで注意!
医薬部外品には殺虫剤やコンタクトレンズ消毒液なども含まれるため、医薬部外品の一部に薬用化粧品が該当する。薬用化粧品は、医薬品ほどではないが副作用が出たケースもあるので注意が必要!


化粧品:人の見た目を美しく見せるもので、人体への作用が穏やかなもの。日常的に使用しても著しい効果は期待できないが、医薬品に比べリスクは小さい。
有効成分が配合されない*。容器または外箱に全成分表示義務あり。配合順に表記されるが1%未満のものは順不同可。最後に着色剤を表記(着色剤も順不同可)。

*有効成分は配合しても良いが、安全性や効果があるかどうかは公に認められていない。 


医薬品の法律上の定義

日本薬局方に収められており、病気の診断、治療または予防に使用されるもの。身体の構造または機能に影響を及ぼす目的のもの。

つまり、病気になったときに使用することで病気が改善したり快方に向かうためのものだということ。


医薬部外品の法律上の定義

吐き気その他の不快感または口臭若しくは体臭の防止、あせも、ただれの防止、脱毛の防止、育毛または除毛を目的とするもの。また、医薬品と同等の目的のために使用するもののうち、厚生労働大臣が指定したもの。

つまり、薬用化粧品と化粧品との違いは、厚生労働省が認めた効果・効能に有効な成分が含まれ、美容効果だけでなく、薬理効果も期待されるが人体に対する作用は比較的緩和なものということ。
と言っても、前述のとおり、過去には副作用の被害が出てしまったケースもあるので注意が必要。


化粧品の法律上の定義

化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で人体に対する作用が緩和なものをいう。

つまり、化粧品は身体を清潔にしたり美しくなりたいという願いを、身体を擦ったり、化粧品を塗ることなどで叶えてくれるもの。そしてそれは、人体に対する作用が緩和なものであるものに限定されるということ。

まとめ

いかがでしたか?
今回は薬機法を理解するうえで一番大切だと言っても過言ではない前提条件のお話をさせていただきました。ここが理解できていないと今後の理解が難しく感じてしまうと思います。
まだまだ道のりは長いのですが、だれが読んでも理解できる記事にしていきますので、次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。


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