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こんにちは。

私が誰か友人と顔を合わせたときに言う言葉、第一位が「ねむい。」、第二位が「おなかすいた」です。一日の間で寝る時間と食べる時間が至福の極みだと私は感じています。特に食事は温かい料理を食べられたときはもうにっこにこ。さらにその料理が自分を含め誰かの手作りであったとき、それは幸せ以外の何物でもありません。手作り料理を毎日用意し続けるのは心に余裕がないとできませんから、なかなか難しいのですけれどもね。自分に念力で料理を作る才能があったらいいのになあ。

そうそう。授業のある日のお昼ご飯も小さな悩みのタネですね。毎日料理なんてできない甘ったれの私がお弁当を用意できるはずもなく、言い訳程度に混ぜご飯用のわかめとか鮭をご飯にまぜまぜして、ちょっと大きめに作って来たおにぎりをおもむろにカバンから取り出し、ちまちまかじる私に後輩からの一言。

「先輩のおにぎり薄っぺらいですね(笑)。」

そんな後輩が手にする手作り弁当やらコンビニファームの焼き立てパンやらがおいしそうで、結局私もおにぎり1個では何となく物足りなくて、どうしたものかと考える日々。

そしてとうとう言い訳おにぎりを作ることに飽きてしまった私は、背に腹は替えられぬなどと格好のよい諺を頭に思い浮かべる暇もなく、食べ物を求めて構内をうろうろするのです。

今期の私の時間割は毎日3限が空きコマなので、最近はお昼休みの後半13時頃から3限の時間にかけてお昼ご飯を食べることが多いです。そのくらいの時間になると、人気のパンやおかずは品薄になっている代わりに、コンビニファームも学食もレジを待つ学生の行列が短くなっていることが多いので、待ち時間をとことん削減したい私にとってはよい時間です。1食の予算は500円。気分と体調と品物次第ではちょっとばかりオーバーしますけど、この破格の値段で昼食を済ませられるのは大学のすごいところ、ありがたいところです。最近は学食でお昼ご飯を食べるのがマイブームです。

学食に行くとき私は大抵、

野菜系の小鉢1品+肉・魚系のおかず1品+ライス(中)+お味噌汁

という感じのメニューにします。こうすれば大体500円くらいで収まるからと言うのもありますが、私にとって最も重要なことは白米とお味噌汁を食すということです。私は生粋の味噌汁好きなのです。そして学食のお味噌汁は温かくておいしいのです。一杯の量は決して多くはないのですが、それでいて必ず満足できるのがうれしくも不思議なところ。いつも学食のスタッフさんに

「ライスの中とお味噌汁ください!」

と言ってお椀によそってもらいます。先日も同じように学食のスタッフさんにライス(中)とお味噌汁を頼もうとしたのですが、その日は何がどうなったのか、私の口から発せられた言葉は次の通り。

「ライスの中とオムライスください!」

いやいや、オムライスもおいしくて好きですけど、今じゃないでしょう。慌てて言い直しましたが、その恥ずかしさたるや赤面する程にはあらず。ちょっとやっちまったなあと照れ隠しの笑いが出るくらい。スタッフさんもあまり気にせずにササッとお味噌汁を用意してくださりました。しかし、今こうして書き起こそうとすると吹き出してしまいそうです。

幸せな食事は腹が膨れるとともに終わりを告げます。ああ、もう食べ終わってしまった。次の食事では何を食べようか。明日のお昼は何を用意しようか。私の小さな悩みのタネはつきません。いいえ、それこそ生きている証、生きている幸せとでも言いましょうか。