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《ダンスエアロの可能性》SDA2023チャンピオン・森山亜希さんに聞く

―森山亜希さんは今年5月に開催されたJWI SURVIVAL DANCE AERO(SDA)2023で見事チャンピオンに輝きました。森山さん、感想からお聞かせいただけますか?

森山 実は私、昨年もエントリーしました。でも、ネット環境やウェブカメラへの向き合い方、参加の皆さんとのコミュニケーションの取り方等々、勉強不足を痛感しました。

 それまでオンラインレッスンの経験がなく、画面越しでどのようにしたら伝わるかということを全く想像しない状態で出てしまいました。インストラクターとして大事なことなのに、しっかり考えずにコンテストに出てしまったと、しばらく落ち込んでいました。

 今回は、私の日頃のレッスンを見ていただきたいと思い、たくさん準備しました。一人一人のお客さんに丁寧なアプローチができるか、オンラインだから、オフラインだからという枠を超えて、相手の気持ちになって考える。SDAは今までの自分を考え直すきっかけとなりました。


結果発表直後

 コンテストが終わった後、名前も知らない私を見て全国の方がメッセージを送ってくださり、出場者の方ともメッセージのやりとりをはじめ、いろいろな人とつながることもできて、とても実りのある機会を頂きました。

―10分間の持ち時間の中で、ご自身でアピールしたい、あるいは気を付けようと思ったのはどんなことでしたか?

森山 まずは難易度を上げずに伝わるコリオを考えました。画面越しで10分間って、とても長いと思ったので、単調にならないように曲の構成やつながり、ストーリー性を意識して振り付けを作りました。


 また、途中自分の気持ちがいっぱいいっぱいにならないように、隣に置いてある照明をマイクスタンドに使ったり、前に出て顔を見せて笑顔をアピールしたりして、皆さんが水分補給できるようなタイミングも作るようにしました。

―審査員の中で共通していたのは、森山さんはオンラインでもダンスエアロビクス(ダンスエアロ)の要素を押さえて、分かりやすく伝えているということでした。

森山 審査員の方からは多くのフィードバックを頂いて、褒めていただいたところもありましたが、キューイングとステップ、アームスの組み合わせ方など、自分では気づいていなかった改善点を指摘していただきました。わずか10分の間に分析してくださった審査員の皆さん、すごいなと思いました。

 日頃のレッスンではフィードバックを得る機会がないし、私が住んでいる熊本ではインストラクターが少なくて情報交換をしあう場があまりないんです。指摘していただいたことを活かしてレギュラーレッスンの質を上げ、また次のコンテストに向けて準備していきたいと思っています。

―森山さんのダンス歴、インストラクター歴についてお聞かせいただけますか。

森山 小学校1年生のときにヒップホップを始めて、ずっとダンススタジオに所属していました。大学生のときにインストラクターをしてみないかとお声をかけていただき、アルバイトでヒップホップを教えたのが最初です。

 大学を卒業する頃に、近くのスポーツクラブでインストラクターとして採用され、ダンスプログラムを任されるようになりました。エアロビクスに出会ったのはその頃です。フィットネスの指導ってすごく楽しいと思うようになりました。クラブ側の要請でZUMBAクラスを担当するため、BASIC1とBASIC2を受けに行きました。

―長いダンス歴を経てZUMBAに入ってみて、最初の印象は?

森山 まず衝撃的、最高!って思いました。それまで私のレッスンは、カウントを取りながら細かく言葉で伝えるのが主流だったので。ストレスなくダンスを楽しむことができるZUMBA、なんて素晴らしいんだろうと。

 しかも、ZUMBAって、若い人から年配の方まで、世代を問わずできるプログラムですよね。ラテンあり、ヒップホップのような動きもあり、いろいろな国のダンスの動きをたくさん取り入れていて、飽きることなく続けられると思いました。

―ZUMBAとダンスエアロ、どこに違いがあると思われますか?



森山 そんなに違いはないと私は思っています。お客さんからはよく「見たまま動けるのがZUMBA、覚えなきゃいけないのがエアロ」というお話をよく聞きます。ZUMBAは、たとえば足が1テンポ遅れても形がずれても動けるような、心地よい音楽の流れに乗って楽しめるプログラムですよね。

 ダンスエアロは、シンメトリーやアシンメトリー、今はいろいろ複雑な動きがあって、細いピースをはめていくようで難易度が高くなっています。「エアロはしんどい」と、苦手意識をお持ちの方はたしかに多いようですね。

 でも、私は皆さんの様子を見ながら振り付けを変えているので、「分からなかった」「動きにくかった」というお声はないと感じています。「私のダンスエアロクラスに入って、たくさん真似して、そこからレベルアップしてもいいし、難しいなと思ったらまた私のクラスに戻ってきてください」という声かけをしています。

 フィットネスは、みんなで安全に動くのが第一条件ですよね。私自身、インストラクターの仕事を始め、そしてコンテストを受けるようになって変わりました。エアロビクスを通じて、自分のダンスのためではなく人のために、相手の立場で考えることの大切さを学ぶことができて、とても感謝しています。

―これからの目標をお聞かせください。

森山 今の目標は、自分がもっと活躍して、もっと能力の高いインストラクターになって、たくさんの若手の人たちを育てられるようになりたいということです。

 熊本ではエアロビクスなどダンス系のプログラムを担当できる若手のインストラクターが少ないんです。もし、自分が憧れられるようなインストラクターになったら、年下の子たちを引っ張り上げられるような存在だったら、と思うんですね。まずは自分が指導力をつけて、地元を盛り上げていきたという気持ちでいます。

 これから先、私も含めてインストラクターが年齢を重ねていくと、自然にインストラクター人口が減っていって、フィットネス人口も減っていくんじゃないかってよく考えます。オンラインだけではなくリアルでレッスンを受けたいという人が私の周りにはたくさんいます。その人たちに応えるためにも頑張りたいと思っています。

―ありがとうございます。ダンスエアロは今後も可能性を秘めたクリエイティブなプログラムと考え、JWIではSDAを引き続き開催していく予定でいます。今後も頑張ってください。

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