賞賛を逃すな!!キャリアコンサルタント面接対策
賞賛、褒めることです。
褒められると嬉しいですよね。
お世辞と分かっているのに嬉しいものです。
私もそうですが、普段褒めること、褒められることに慣れていない方は多いと思います。
クライエントが素晴らしい体験をした話をした時、事柄の応答では物足りないですね。
そんな時は「賞賛」技法をさりげなく使いたいものです。
本日は「賞賛」についてお話しします。
早速、前回の逐語訳の続きを紹介しましょう。
【逐語訳】
CC6:勉強に専念していたとお聞きしていましたが、アルバイトの経験はありませんか?
CL4:アルバイトをする時間がなくて、経験はないんです。
CC7:アルバイトをする時間がなかったんですね。わかりました。
CC8:アルバイト以外に、例えばボランティアなど、社会と関わった経験はありませんか?
CL5:大学3年の夏休みの約1カ月、美術館で小学生自由研究教室のボランティアをした経験はあります。
CC9:大学3年の夏休み、美術館で小学生自由研究教室のボランティアをしたんですね。初めてボランティアをしていかがでした?
CL6:最初は小学生の子どもたちと上手くやれるかとても心配していたんですが、すぐに仲良くなって、子どもたちの歓声や嬉しそうな顔を見ると、とてもやりがいがありました。
CC10:ボランティアでたくさんの子ども達を喜ばせたことは素晴らしい体験でしたね!
今回紹介している逐語訳は全体のほんの一部で、前提となる導入、傾聴段階は次の通りです。
クライアントは大学院に進学するか就職するか迷って相談に来ています。
傾聴段階でこう話しています。
大学生活では勉学に励み仕事の経験がほとんどない。
就職については、仕事の経験がないので自信がないと。
【逐語訳解説】
CC6は、就職をためらう気持ち、理由を質問により明らかにしようとしています。
CC8は、CC6以降、アルバイトの経験もないとわかり、間接的でもいいので何か就業に関わる経験がないかと考えての質問です。
若年者などの面接では仕事の経験がない方は多いと思いますし、仕事の経験は正社員や契約社員のことと思っている方もいます。
ボランティアについて聞いてみると、実はアルバイトだったということもあります。
CC9は、ボランティアというキーワードを使い人のために取り組んだ話を聞くことができました。
さらにボランティアでの話を聞くと、CL6で、子どもたちを喜ばせ、素晴らしい体験をした話を聞けましたから、それに対するコンサルタントの応答は事柄や気持ちの繰り返しでは寂しいですね。
CC10は、是非「賞賛」技法で応えて欲しい場面です。
1カ月も、報酬なしで、子どもたちの夏休み自由研究のために懸命に頑張ったんですから。
【チャンスは1回あるかないか】
面接において、賞賛技法を発動するチャンスはあっても1回です。
賞賛の場面が到来したときは、迷わずクライエントを心から賞賛してください。
【賞賛のポイント】
賞賛はタイミングが命です。
「ここ!」と、思ったら、褒めましょう!
賞賛のタイミングをマスターする方法は?
賞賛スキルはとにかく慣れることです。
あなたの周りに褒め上手な方はいませんか?
褒め上手な方を観察し、真似てみましょう。
そして、「素晴らしい」と、思ったら賞賛しましょう。
賞賛は、習うより慣れろ!
ロールプレーでどんどん試してみるといいでしょう。
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