直前、これだけは意識して!キャリアコンサルタント面接対策
【態度】
面接対策として意識していますか?
キャリアコンサルティング協議会の評価項目には「態度」があるように、面接試験において重要なポイントです。
そこで評価基準を満たし、しかも大きな加点を手に入れたいものです。
ところで、「態度」には、かなりの割合で面接対話とは直接関係のないことが含まれます。
【態度の例】
清潔感
服装
笑顔
優しい目
座り方
座る位置
声
話すスピード
身振り
手振り
お辞儀
頷き
今挙げた中には、言語的、非言語的両方が含まれますが、非言語的なものが多いことに気がつきませんか?
【ノンバーバル(非言語的)】
私たちが相手に何か意図を伝えるとき、言葉(話の内容)、聴覚情報(声の調子や大きさ、話し方)、視覚情報(表情や服装、姿勢)の3つで100%を伝えるとすると、それぞれをどのくらいの比率で使っていると思いますか?
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究によると、言葉が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%というものでした。
つまり、ノンバーバル(非言語的な要素)が93%を占めるのです。
【非言語の例】
これは、親が子供に対し「怒らないから、正直に言いなさい!」と話しかけるときの子供の反応を見るとよくわかります。
きっと子供は正直に話すことはありません。
子供は、言葉では怒らないと言っていても、その声の調子や態度を読み取って「お母さん、怒ってる」と判断するからです。
このことが示唆するのは、私達は、言語と非言語が一致しない時は、非言語の情報を優先して受け取るということです。
面接評価に「態度」があることでもその重要性がわかると思います。
一方で、面接試験対策で私たちは応答や技法のことに気を取られて、非言語的なことはそれ程注意をしていないのではないでしょうか。
面接の応答以前に気をつけることはたくさんあり、それらが面接評価を大きく左右するものが多いとしたら。
汚れた靴を履いている人に悩みを話せますか?
早口で話されるとつい黙ってしまいませんか?
椅子に深く踏ん反り返って話すコンサルタントに悩みを相談するのを逡巡しませんか?
【面接直前対策】
面接試験直前の今、カウンセリング技法を試験直前に飛躍的に伸ばすことは難しい。
しかし、気になる「態度」や、ついやってしまう「癖」を強く意識して、面接試験に臨むことは十分可能です。
クライアントの話を真摯に聴こうとしている気持ちはあるのに、非言語的な態度や姿勢がまずいと評価を落とし、減点されたとするともったいないです。
この非言語的な態度や姿勢の多くは本人のくせに由来するもので、永年続けてきたものですから少々気をつけるくらいでは修正されません。
常に強く意識しないと、そのくせは本番で出てしまいます。
ロールプレイだけが面接対策ではありません。
本番を想定して、一人でコンサルタント役を声に出してやってみる、これも面接対策です。
自分の態度、癖を意識して、声に出して繰り返すのです。
特に、導入段階と傾聴段階について念入りにすることです。
そこは、面接で必ず通る道ですから。
態度を意識して面接本番まで繰り返しイメージトレーニングする。
あとは今までの努力が何とかしてくれるはずです。
皆さんの検討をお祈りしています。
※一人で学べる面接対策教材(キャリアカウンセリング導入から終結までのすべての対話例に、詳細な技法、解説、困った時の一言を収録)こちらの記事もご覧ください。