解剖学を好きになってください! 第29回
2020年12月16日
水曜日に解剖学を担当する渡辺です。
今日は神経系でも中枢神経ではなく、運動器をコントロールする末梢神経の問題です。
筋の支配神経ですから、我々の仕事に直結する分野となります。
神経によっては、遠心性と求心性が混在したり、部分的に求心性のみになったり、その逆もあったりと複雑です。
国家試験でも出題される頻度が高い分野です!
それでは、問題の解答&解説です。
写真はカラスです。そんなことは一目瞭然ですが・・・
このカラスは、イギリスのロンドン塔に飼われているものだそうです。
カラスは英語でCrow。そして写真のカラスは、Ravenといい大型のカラスです。細かい違いがあるのですが、割愛します。
さて、Ravenは漢字で鴉と書くそうです。Crowは烏です。「烏」は烏口突起などで使う漢字です。「烏」は鳥という字から真ん中の横棒一本を抜いていますが、烏は全身真っ黒で目がどこにあるかわからなく、そのために鳥の字の目を洗わす横棒を一本除いたものが由来とされています。解剖学で「烏」を使うのは、文字通り「烏」のくちばしに烏口突起がにているからとされています。ギリシャ語のコラクスから英語のcoracoidと変化しているようです。
それでは、問題の解答&解説です。
問題56.烏口腕筋を貫き、上腕の屈筋群を支配するのはどれか。
1.a
2.b
3.c
4.d
解答&解説の詳細は以下になります。
ここから先は
857字
/
4画像
柔整マガジン365+1
¥980 / 月
初月無料
各分野のspecialistが、柔道整復師の国家試験の問題をベースに、学びを提供する〝柔整マガジン〟毎日更新で、日々刺激を与え続けて行きま…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?