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【首相動静2024】結局、岸田はヘタレである~その1「オボッチャマの宿命」

【へたれ】俗に、弱々しく気力にとぼしいさま。また、そのような人。 [補説] 語源については、動詞「へたる」の変形、「屁垂れ」の意など諸説ある。

(Weblio国語辞典より)

ヘタレ

岸田文雄という政治家が安倍内閣で外務大臣を務めていたとき、この人は長期安定政権の重要メンバーでありながら、中国・ロシア・北朝鮮との懸案事項には手をつけず、外交トップとしていったい何をしたいのだろうと、ずっと疑問に思っていた。
 
上品な紳士然たる振る舞いはよいとしても、記者会見でも演説でも、政府の公式見解をなぞっただけの<伝書鳩>のような人物だった。

▲岸田首相は、外交ならぬ<外遊>では、国内で決して見せない愛想笑いをする。最近のブラジル大統領との会談でもこの表情だった。しかし、かんじんな地球環境や国内経済のことより、グローバルサウスとの中国包囲網を形成するのが会談の最大の狙いだったと言われている。(2024/05/04NHKニュースより)
▲先月の日米首脳会談に国賓待遇で出向き、バイデン大統領の専用車にも乗せてもらってご満悦の岸田首相だが、トランプと安倍の関係にそっくりで、属国意識まるだしで恥ずかしくはないのか、というのが大方の見方だった。(2024/04/14羽鳥慎一モーニングショーより)

<アメリカ兵器>のお得意さん

安倍政権当時の外交の中核は、トランプとの日米<軍事>同盟の強化にあった。
 
しかし、内実はアメリカ製の兵器を「爆買い」するお得意さんに徹することで、トランプのゴルフ仲間のメンバーにも加えてもらい、安倍氏のみが我が世の春を謳歌したわけだが、岸田外相は、そんな安倍氏の<御意(ぎょい)>に従う陰の黒子でありつづけた。

▲アメリカ連邦議会で「防衛費をGDPの2%に達する(よう努力する)」と言い切ってしまった岸田首相、オスプレイなどポンコツのアメリカ製兵器を買い続けると演説し、本人だけはいい気分だったろうが、すべては国民の血税である。(2024/04/14羽鳥慎一モーニングショーより)
▲4月の日米首脳会談後の<共同声明>の核心が、<軍事協力>の強化であったことを、NHKでさえ即時で伝えた。これは<岸田政治>なるものが経済面の<アベノミクス>だけでなく、<オール安倍政治>の踏襲にすぎなかったことの証左に他ならなかった。

裏切られた禅譲

その“忠臣”の勲功として、安倍氏から総理の席を禅譲してもらうことを心待ちにするような人物が岸田だった。
 
しかし、いよいよ出番が回ってきた、と勇んで立候補した自民党総裁選――こともあろうに、頼りの安倍氏は、秘蔵っ子の高市早苗議員を推し、岸田氏は哀れにもあっさり切り捨てられてしまった。
 
この一連の動きを見ていて、岸田文雄という政治家は、ほんとうにヘタレだな、と思った。
 
かといって、最近、人気復活の角栄サンのように、自民党総裁選の票集めのため、議員にカネをばらまいたり、ライバルのスキャンダルをつかんで追い落としをはかったり、なりふり構わず相手の勢いをそぎ、つぶしにかかるというようなマネは育ちが邪魔してできない。
 
<宏池会>という自民党内リベラル派に所属してきたというだけでなく、角栄サンのように建設業から身を起こした苦労人とか東大卒の官僚エリートとかとまた違って、岸田氏は、政治家を稼業としてきた一族の世襲議員として、あまりに育ちがよすぎた。
 
同じく世襲の安倍晋三富裕農家出の菅義偉と同じ、たんに苦労知らずのオボッチャマにすぎなかったのだ。

(つづく)


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