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#20 青木 なつみの花が咲くまでの道(関西第4代表 姫路獨協大学 4年)

①カコ

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これまでサッカーを十数年プレーしてきました。
大学サッカーは私の中で一番我慢する期間であり、現実と向き合わなければいけない時間が多かったです。

大学一年生の夏に膝を怪我してしまい、そこからすべてが始まりました。
リハビリが思うようにいかなくて、経過もよくなく、
大学四年目ですが、合計で二年もプレーはしていません。
これは、プレーヤーとしては本当に悔しい結果です。

しかし、今では人間として成長できるとても良い期間になったなと思っています。
今までもケガをしてサポートをすることはありましたが、数年もサポートをしたのは初めてでした。
はじめはいつまでたってもプレーできないことに対してマイナスな考えしか浮かびませんでした。

しかし、自分の中でしっかり整理し、サッカーはプレーするだけじゃないことを思い出しました。それにより、自分のやれることをやろうと思えるようになりました。

少し長い期間ですが、外からサポートしたことで前よりも周りを見るようになり、
視野が広がったことで今まで見えなかったことも気づけるようになりました

サポートをしていく中で、
いろんな人の支援や応援があるからこそ私たちが当たり前のようにサッカーができている
と改めて気づく期間にでき、本当によかったなと思っています。

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②スイッチ

「カコ」でもお話しさせてもらったように、私はケガが多く大学生活の半分ほどしかサッカーのプレーをしていません。
正直、うまくいかない時に辞めようと思ったことは何回もありました。

だけど結局「サッカーをしたい」という気持ちは捨てきれず、辞めることができませんでした。
この「サッカーをしたい」と思う気持ちが消えなかったのは、
中学からずっと一緒にプレーしている選手がいてくれたからです。

性格も好きなことも好きなものも全部真逆なのに
なぜかサッカーだけはプレーも考えていることも合う、本当に不思議な感覚です。

その子と一緒のチームでするサッカーは、自分がプレーをする中で、一番ワクワクさせてくれます。
ケガをしてしまう度に、私と同じくらい落ち込んでは笑って「ださいなぁ」っていじってくるけど、
最後には必ず「待ってる」と言ってくれます

結局、この子と一緒にサッカーをする環境が目の前にあり、
特にやりたいこともない私にとって、それを自ら手放すことが怖かったのかもしれません。

時間はかかったけど、無事復帰して今もプレーができています。
残り少ない時間ですが、一緒にできるサッカーを楽しみたいです。

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③ミライ

私は今年のインカレでサッカーをプレーするのは最後になります。
今までのように「これからまた勝つために頑張ればいい」というものはありません。

だからまず一つの目標として、
少しでも長くプレーヤーとしても姫路獨協大学の一選手としてもサッカーをしたいです。
また、その中で、後悔の無いように自分らしく楽しくプレーできたらいいなと思っています。

大学に入って三年まで、本当にケガが多かったのですが、今年に入ってケガをしていません。自分でもびっくりしています。
そんな中、プレーヤーをやめるという決断が本当に合っていたのか、自分でも正直よくわかっていないのが現状です。
でも、決めた以上曲げるつもりもないですし、自分を信じてみてプレーヤーではない今までとは違う道を進んでみようかと思います。

この四年間で、ピッチ外から様子を観察し、プレーヤーやいろんな人と関わるようになって、学べることがたくさんありました。詳しく書けば長くなってしまうので、心に秘めておこうと思います。

この四年間で学べたことはこれから社会人になる私にとって必ず役立つことです。
だから、これまで得た経験を無駄にせず自分らしく頑張っていきたいと思っています。

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