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#10 李 誠雅の花が咲くまでの道(関東第2代表 日本体育大学 4年)

①カコ


私がサッカーを始めたのは幼稚園の頃である。

とにかくシュートを決めるのが好きだった。
ゴールして喜ぶ瞬間の高まる気持ちがたまらなかったのだと思う。

幼いながらに
サッカーに惚れ、サッカーを愛していった

中学生になり男子との体格差が少しずつ出てきたが、持久走でもコンタクトでも何においても
「負けてたまるか!」
と歯を食いしばっていた。

今思い返すと、
周りの選手に負けたくないという気持ちよりも
自分自身に負けたくないという気持ちの方が
強かったと考える。

高校生になり初めての挫折を味わう。

セレッソ大阪堺レディースというチームに所属していた。

そこで試合に絡むことができず完全に自信を失っていた。それでも諦められない夢が私を奮い立たせていたことは間違いない。
試合に絡むことができない私にとっては
毎日のトレーニングが公式戦だと思っていた。

②スイッチ

様々な葛藤のなか4年前のちょうど今頃に私は日体大への進学を決意した。

それと同時に新しい出会いがあった。

それは、私と同じ在日コリアンであり
元朝鮮代表の安英学氏との出会いである。

ヨンハさんは誰にでもフラットで優しく大きな愛情をもって接している。それだけではなく常に前を見据えて大きな夢と目標を叶えようと、叶えられると信じて行動をする。
本当に私の憧れの人であり、憧れのサッカー選手である。

そんなヨンハさんと出会い4年が経つがヨンハさんのおかげでまた沢山の素晴らしい方々との出会いがあった。その全ての方々のお陰様で私は少しずつ成長出来ていると感じる。

ヨンハさんから沢山のアドバイスや励ましを頂いてきたが一番印象に残っているのが、キャプテンになった4年目のシーズン途中に大怪我をしてしまった時に入院先から寮まで送って下さった時に話して頂いたエピソードである。

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③ミライ

車中で、ヨンハさんが朝鮮代表としてW杯アジア最終予選を闘う上で負った怪我やその当時所属していた水原三星での葛藤など貴重なお話を聞かせて頂いた。

怪我で落ち込んでいる私に何も言わずにそっと話をし始めて頂き、
最後に

ソンアの夢は大きいから神様がソンアに与える試練も大きいんだよ。」

と言って頂いた。
「頑張れ」という言葉を使わずとも私を奮い立たせてくれて、また夢を追いかける勇気を下さったヨンハさんに感謝したい。

今までヨンハさんが歩んできた道がどれ程までに険しく、また色んな人に支えられて来たのかを少しではあるが身をもって理解することが出来た。

そんな沢山の経験をしているヨンハさんの言葉だからこそ私の胸に強く刺さって今も支えになっているのだと思う。

私も夢を叶える日まで諦めない。


꿈은 이루어진다.

夢は叶う


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