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就職先はこうして見つけてきました

獣医師は資格があるので、比較的住まいが変わっても就職の可能性があります。ただ、じっとしていては仕事にありつけません。
夫の転勤でおかげであちこち連れまわされたおかげで、再就職と売り込みには大変タフになりました。豊橋在住のときも、まったくコネのないよそ者、まず近くの保健所に挨拶にいきましたが、ここでも断られています。

大切なのは、あきらめず

「無給でもいいので、研修させてください。」

と名刺をおいてくることです。意外と獣医師の人材は少ないので、そのうち何とかなるのです。
やはり「自分はこの資格があり、こんな仕事をしたい!」と宣伝することですね。個人でも広報は必要です。
もうひとつのポイントは、

会合や勉強会には積極的に出る。

ということです。

京都府の研修(といっても伊賀のモクモクファームでウインナーを作るレクリエーションだったのですが)に出たのがきっかけで、大和動物病院の院長にスカウトされました。院長夫人が私の高校の先輩だったのも、ありがたかったです。どこでどんな人脈が役立つかわかりません。人のつながりは大切です。余談になりますが、モクモクファームも今では大規模な会社ですが、当時はスタートしたばかりで建物も少なかったです。多分獣医師会つながりでこの場所に決まったようです。一番驚いたのは、ウインナーを作る段階になって、獣医師の方々がおもむろに白衣を取り出して着用されたことです。引きました。なんかもっと、エプロンとかないの?

ちなみにこういうイベントで、「会費がもったいない」という方がよくおられます。1回何万もするセミナーならともかく、1万円以下の会合、まして獣医師会からの補助が出たりしているならぜひ行くべきです。

盲導犬バザー第三回2

更に、後輩や一緒の職場にいた方の就職の世話をできるだけしてあげる、ということも大切です。

情報は発信するところに集まります。

私はずっと、家畜保健所に人材を世話していたので、人手不足があるともと上司から電話がかかってくるようになってしまいました。今のように就職サイトなどありませんでしたので、便利に思われていたようです。

また、付け加えて

就職情報は自分の足と目で確認する。

ということも挙げておきます。一度他の用件があったついでに、青森県から秋田県、宮城県、山形県と東北の県庁所在地の畜産課を回ったことがあります。就職の様子などを直接伺いたかったのです。関東や関西にいると、なかなか出てこない情報が得られます。私の若い頃は公務員の採用年限が大変低かったのですが、ある県などは「40歳でも正規採用ありです」ということでした。なんでも直接目と足で確かめないとわからないことです。迷っている間にまず電話です。

更にもうひとつ補足で、

ご縁に感謝する。

ということも挙げておきたいです。開業獣医師のなかには、「代診なんていくらでも来る。」とか「スナックの女の子と同じで、新しいのがどんどん替わってくれた方がありがたい。」と言う方もいらっしゃいます。

人件費コストという点から考えると、わからなくもないのですが、やはり自分の病院を選んで来てくれたことに感謝があってもよいのではないでしょうか。

雇われる側も同じです。条件が最初から合わない場合以外は、自分に声がかかったことに感謝して、一度会って話を聞いてみることをおすすめします。卒業時に奈良市の中山獣医科病院にお伺いしたことがあります。とても素晴らしい設備と診療で、ぜひ研修させていただきたいと思いましたが、母の病気などの諸事情で当直ができず断念しました。それでも中山先生とはずっとお付き合いが続いております。オールアバウトの記事執筆の際も取材をさせていただきました。https://allabout.co.jp/gm/gc/463274/ ご参考になさってください。

狭い社会なので、丁寧なお付き合いは大切です。

画像:トップのものは盲導犬のチャリティーバザーの時のものです。これも大和動物病院院長の高橋尚男先生のご支援あってのことでした。

盲導犬訓練所1

これは訓練所に見学に行った際の画像です。懐かしいです。

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