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⦅読書メモ⦆スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)

スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)

酵素「レニン」の遺伝子解読に初めて成功された筑波大学の故村上和雄先生が、遺伝子研究の50年の総決算書として、また新たな挑戦への決意書として書かれた本です。

オススメされて読んだのですが、読んでよかったと本当に思います。
遺伝子に関する難しいお話ではなくて、人間という生き物が存在していること自体が、とてつもなく奇跡的な確率であり、かけがえのないことだと思えるような、自分を大切にして生きていこうと、温かい励ましをもらえるような、そんな本だと思います。

子どもでも読めるように書かれているので、私は、小学生5年生の甥っ子に勝手にプレゼントしようと思っています☺️


ちょっと長めですが、本当に素晴らしいのでいくつか引用をば。


遺伝宿命論のあやまり
 いかなる病気も最終的には遺伝子が関与しています。しかし、だからといって親からの遺伝子という宿命論から病気をとらえるのは正しくありません。
 糖尿病家系の親から糖尿病の遺伝情報を持った子どもが生まれやすいのはしかたがありませんが、糖尿病になるのは遺伝だけが原因ではなく、親子で生活環境が似ているから、あるいは考え方が似ているから、同じように糖尿病の遺伝子がオンになったと解釈する方が妥当です。
 したがって、生活環境や考え方を変えて、病気の遺伝子がオンにならないようにすれば、十分に避けることができるのです。

スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)


私はもう10年以上、バセドウ病とのお付き合いがあります。
バセドウ病の正確な発症原因は、現在においてもわかっていないと病院で説明を受けました。ただ、ストレスとか遺伝とかはよく言われており、タバコは明確によろしくないようです。
私の場合、母と祖父もバセドウ病を発症していたので、「遺伝じゃん」と思っていました。

でも、村上先生からこう言われたら、ちょっと考えちゃいますよね。
他の家族は発症していないのですから。

当時の自分の生活環境とか、考え方は、どうだったかなとしみじみ思います。

「親のせい」とか「家系のせい」とかにしてしまうと、自分は外部要因に左右されるしかない存在となり、自分で人生を創っていく感覚を持ちにくくなってしまいます。

一人の人間が人生の全てをコントロールできるとは到底思えませんが、せめて自分自身というハンドリング可能な範囲で、できることを積み重ねていくことは、自分で自分の人生に責任を持つことにも通じているように思います。


七十兆分の一の生命
 さらに驚異的なのは、一組の両親から生まれる子どもには、約七十兆通りの組み合わせがあって、二つと同じものがないということです。
 すなわち私たちの一人ひとりは、七十兆分の一の確率で選ばれて、この世に生まれてきたのです。地球上のどこを探しても、一卵性双生児を除き、自分と同じ遺伝子を持つ人間はいない。まさにオンリーワンです。
 これは、ちょっとすごいことだとは思いませんか。

スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)


おキレイな精神論ではなく、事実として、私たちはそれぞれ、オンリーワンであるということなんですね。
七十兆なんて、私にとってはもはや天文学的な数字ですから、理解の範囲を超えていますがww

それでも、その事実だけで、自分には存在する価値があるという考えに、説得力が増してきます。
私たちが、この世に二人と存在しない、かけがえの無い存在であるという事実は、私たちがそれぞれ、他人ではなく自分自身をせいっぱい生きようという気持ちの背中を押してくれるような気がしますね。

ちなみに、心理学者A・H・マズローさん的人間の可能性を妨げる六つの要因は、下記の通りのようです。
過去も含めると、私はかなり多めにチェックが入ってしまいましたが、あなたはいかがでしょうか??

⦅人間の可能性を妨げる六つの要因⦆
◻︎1、いたずらに安定を求める気持ち
◻︎ 2、辛いことを避けようとする態度
◻︎ 3、現状維持の気持ち
◻︎ 4、勇気の欠如
◻︎ 5、本能的欲求の抑制
◻︎ 6、成長への意欲の欠如


自分を信じる
 遺伝子の暗号レベルで見れば、人間として生まれている限り、頭脳の高低はありません。それは遺伝子が眠っているか起きているかの違いだと思います。
 そういう意味で、「落ちこぼれ」は本来存在しないはずです。すなわち、人はそれぞれ違っていて、すべての人が素晴らしい可能性を持っているのです。
 はじめから「自信がない」「自分はダメだ」と諦めてしまっていては、目覚めるものも目覚めません。自信を失いかけているときは、「自分のどこかには、何か大きな可能性があるに違いない」と信じることです。
それが遺伝子のスイッチをオンにするのです。

スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)


「私や近しい人の眠ってるスイッチは、どこにあって、どこでオンになるんだろう??」

そう思えると、いつもと同じ人といても、わくわくが増えていくような気がするのは、私だけでしょうか。

自分が、そして相手が、どんな場所でスイッチオンになるかを探っていく楽しみがあることは、人間の可能性を探究することにも通じているのかもしれませんね。

スイッチをオンにする具体的な方法も書籍には載ってますので、よろしければぜひチェックして見て下さいね!


スイッチ・オンの生き方 村上 和雄 (著)


あなたにとって、あなたのために、
どうぞよいお時間をお過ごしください。

またお会いできることを楽しみにしております。

ではでは🙌🙌 🙌

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